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臨床心理士のお仕事とは―資格と実情

『臨床心理士への道』馬場禮子著『臨床心理士への道』馬場禮子著

心の問題を扱う臨床心理士の仕事の内容と、勉強の仕方、資格のとり方はもちろん、先生ご自身が、なぜ、どうやって、心理療法士になったのかも書いてある本でした。

この本『臨床心理士への道』は、内容はもちろん、レイアウトもちょっと珍しいです。(^^)
ぺージの下のほうが空白になってます。

……って、よくよく見たら、これは脚注(小さい文字でぺージの下にある注釈)のために空けてあるスペースでした。 (^^;

私が勘違いしたのは、最初から103ぺージに行くまでずーっと空白になっていたせい。
そのあとも脚注は、たまーにしかついてないんで。
   いや、これは、細かくてすみませぇ〜ん。(^^ゞ

でも本文のレイアウトって印象や読みやすさとかなり関係しているんで、
私も『プライベート・アイズ』セミナーのテキストを書いたときには、これでもかなり神経遣ったんですよ。

おっと、そんなことはさておき、本題に入ります。(^^)!

臨床心理士馬場禮子先生のとっているアプローチは、精神分析的な心理療法だそうです。
これは、カウンセリングの場で多く使われている方法です。

でも、精神分析「的」とはいっても、精神分析療法とはかなり違いますね。
誤解を恐れずに言えば、精神分析的精神療法(心理療法)または、精神分析的なカウンセリングという言葉もときどき聞きますが――、どっちかというと、これらは精神分析療法よりは、ロジャースが提唱した来談者中心療法(クライアントの気持ちを聞いて肯定していくカウンセリング)のほうに、軸が近いようにお見受けしました。

馬場禮子先生は、若い頃、親の言いなりだった自分を否定して、そのあとの次の新しい自分を確立できずに悩み、カウンセラーがいない時代、相談相手もなく、本を読み漁り、実存哲学や心理学に答えを探しているうちに、精神分析へとたどりついたそうです。

「臨床心理士に向いている人 いない人」という項目では、「だから(臨床心理士に向いているのは、)悩みをもって、しかもそこから一定の距離をもてるようになっている人というのかな、そういうことが大事な条件だと思います。(123ぺージ)」とあります。

あとがきのなかに、「若いということは、こころが敏感であり、ナイーブであり、それだけにこころの悩みが多いということでもあります。」ともあり、馬場禮子先生は、おそらく、心がうつや神経症になるまで病むところまでは、悩みが深くなかったのでしょう。

この本を読み終えて、ふと思ったのですが、心の悩みを抱えている人が、心理療法士なり、カウンセラーなり、セラピストなり、心理療法家の助けを借りようとするときには、その先生自身が、かつてどういう問題に悩んだのか。そしてそれをどういうふうに克服されたのか、ここが、臨床家を選ぶときにわかれば、治療家選びの参考になるんじゃないかと。

ココロの専門家、つまり、心理療法家・精神科医・精神分析家・カウンセラー・セラピスト、またはナースやソーシャルワーカーなどのコ・メディカルの世界は、部外者立入禁止で、外には固く閉ざされて、ややもすると秘密主義の(そして権威主義的)に思うのですが、たとえばこれが、一覧表で、治療家がリストになって並んでいて、それぞれに得意な分野や簡単な履歴が載っていて、「私は昔こんなことで悩んでいました。(今は克服しています)」というように、個人的なことも書いてあると、利用者にとっては選びやすいですよね。

無名の私が顧客満足度に日々そのつど神経をすり減らしているのと同じくらい、それが精神療法(心理療法)の常識として、当たり前になる日って、来るのかなー?(^^)

(2007/2/28)

『臨床心理士への道』馬場禮子著『臨床心理士への道』馬場禮子著

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