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アンナ・フロイト・心の防衛機制

できるなら嫌なことを避けて好きなことだけしていたいと思っても世の中は自分の思い通りにいかないことが多い。自分の欲求が満たされない状態をフラストレーションと呼ぶ。心のなかには、自動的に、このフラストレーション(欲求不満)からくる苦痛や不快を緩和し、自尊心を傷つけないで守ろうとするしくみがある。現実そのものを変えられない場合、欲求不満になっている心をごまかしたりだましたり、歪曲したりする。このような働きが、自我防衛機構である。

自我防衛機制を発見したのはフロイトであるが、それを体系化させたのはフロイトの三女のアンナ・フロイトである。アンナの理論は今日、防衛機制に関する基本的な枠組みとして受け継がれている。ちなみに、ウィーン時代、当時は画家で後に精神分析家となったエリック・エリクソンに精神分析を指導したのもこのアンナ・フロイトである。

主な防衛機制は以下の通り。
抑圧・逃避・退行・置き換え・昇華・反動形成・補償・男性的抗議・取り入れ・同一化・投射・合理化・打ち消し・隔離。

【平井のコメント】自我防衛機制がうまくいっていて、本人が幸福で、周囲とも調和していれば別にそれでいいと思うんです。一番困るのは、このなかには特にあげられていない猛烈な「嫉妬」だと思っています。妬んで、人を攻撃し、足を引っぱる行為をする人は、フラストレーションを感じていないというわけではありませんから。

このなかで気になるのが退行という言葉です。この退行という言葉は、西洋人の基本的な乳幼児にたいする考え方……いわく「幼児は何も感じていない。感じたり考える能力がない。成人した大人こそ完成した形であって、子供は大人を小さく不完全にしたものである」という観念からくるものだと考えています。
「赤ちゃん返り」という日本語のほうが実態に近くて優しいと思います。(^^)


・このページは、『深層心理なるほど講座』という本がとてもおもしろかったので、
おもな内容を、私のコメントつきでまとめたものです。
当HPの『記事』のコンテンツです。

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