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哲学者ニーチェが精神分析に与えた影響

ニーチェの思想は、精神分析学に大きな影響を与えた。無意識を示す「エス」という言葉はニーチェがつかいはじめたものである。フロイトの「抑圧」と同じ意味の「抑制」や「昇華」の概念もニーチェの著作に出てくる。
また、ニーチェの「力への意志」はアドラーの理論に影響を与えたとされるし、ユング理論の「元型」「影」「ペルソナ」「老賢者」などはいずれもニーチェの思想に含まれている。


【平井のコメント】へー、精神分析の源流は哲学につながっていたとは意外です。ニーチェは自分で考えることの大切さを学生に説いたドイツの偉大な思想家。心の深みを解明しようとするフロイトやユングやアドラーを強く触発するものがあったんでしょうねー。

私もニーチェが学生に向かって授業で言った言葉――「諸君は私から、哲学ではなく、哲学することを学んで欲しい。誰の言う言葉であってもうのみにせず、自分の頭で考えるようにしなさい」――に触れたときは、『血と言葉』を通してフロイトを知ったときのような不思議な懐かしさと嬉しさを感じたものです。

ニーチェが発した言葉のなかに含まれる、インスピレーションを引き出されるような、鼓舞されるような強烈な作用はいったい何なのか、いぶかしくなりました。高校時代に倫理社会で古今東西の哲学者のことを勉強して、ニーチェの名前もそのなかにあったはずなのに、こういうふうに、感情にダイレクトに働きかけられることはありませんでした。アメリカで触れた生の英語と、高校時代に習った「英語」が別物だったように、ニーチェの、青少年に向かって自分の足で立つよう勇気づける指導とその熱い想いも、学校の倫理社会の「教科書」にはそのままの形で収まることができなかった、ということしょうか?

ニーチェの哲学は、本当は堅苦しいものではなくてこんなにもダイナミック(動的)でエネルギーに満ちたものだったんですね。青年期にこのようなメッセージに触れることができていたら、八方塞がりの苦境にあっても、もう少しだけ精神的にはラクに過ごせたのではないかと思いました。だから、とくに10代後半から20代の若い人に、この言葉を贈ってあげたいです。(^^)


・このページは、『深層心理なるほど講座』という本がとてもおもしろかったので、
おもな内容を、私のコメントつきでまとめたものです。
当HPの『記事』のコンテンツです。

心理学とは・精神分析とは何か

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