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深層心理の定義・フロイトとユングの見解の相違

ある精神分裂病(統合失調症)患者が、太陽を見ながら頭を左右に振っていた。「太陽からペニスがさがっていて、頭を動かすとペニスが動いて風を起こす」と言う。

ユングはギリシャ語で書かれた古い文献、ヘレニズム時代の儀礼ミトラ祭式文に、この患者の言葉とよく似た記述を見つける。「太陽には筒が下がっており、それが西にゆれると東風、東にゆれると西風が起こる」
患者が文献を読んでいるはずはないのに、患者の話と祭式文には一致点が多い。

こうしたことから、ユングは個々の無意識のなかには、生れつき埋めこまれていて、しかも人類に共通なイメージがあると考えた。「太陽とペニス(筒)」のイメージは人類共通のもので、それが古代ヘレニズムにあっては祭式文となり、ユングの生きた時代スイスチューリヒでは精神分裂病の話として現れたのだ、と。

そして、全人類に共通で普遍的な無意識の領域を普遍的無意識(集合的無意識)という概念とし提出し、フロイトの考えた無意識を個人的無意識と読んで区別した。
ユングの定義した精神構造図は、大きさの違う円盤を下から大・中・小と重ねた形である。大が集合的無意識、中が個人的無意識、小が意識の領域、そしてその中心に軸として自我がある。


【平井のコメント】私も無意識の領域の考え方としては、ユング先生と似たような意見です。

個人的な無意識のさらに下には、前世の(中間世を含めた)記憶があり、また魂のきょうだい?的な記憶?があり、その下ではケタ違いに膨大な人類全体の記憶に通じる部分がある、そんな「気がします」。
だって、肉体って人類の祖先から受け継いできたものですからね。臓器や組織にも、DNAと関連して何らかの意識があってもおかしくないです。そんな「気がしてなりません」(^^)。

でも、私自身は、心の健康を回復するため、病を治すために探索するのは個人的無意識まででほぼ充分で、普遍的無意識(集合的無意識)までさかのぼる必要はなさそうだと考えています。
なぜなら、心が病むのは、前世的なものというよりは、この世に生まれてからの環境や、それに対する本人の感じ方、また適切な協力や助力が与えられなかったのが原因になっていることが、とても多いからです。

ユングの理論は、フロイトやアドラーと同じく、その環境から導き出されています。ユングは霊媒師の母親と牧師の父親という環境に育ち、予知能力をもち、ポルターガイストも体験していました。診ていた患者には精神分裂病(統合失調症)に罹患している人が多かっただったため、患者の言葉を理解しようとした結果、普遍的無意識(集合的無意識)を発見したというわけです。

心理学の世界では、研究者とその生い立ちが密接に関係していて切っても切り離せない点が、興味深いです。(^^)私も自分自身の体験から『プライベート・アイズ』という、誰でもできるセルフ・セラピー、自己治療法を編み出しましたし。


・このページは、『深層心理なるほど講座』という本がとてもおもしろかったので、
おもな内容を、私のコメントつきでまとめたものです。
当HPの『記事』のコンテンツです。

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