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サドとマゾの深層心理分析
サディズムとマゾヒズムは、どちらもその実行者の人名に由来している。フランス革命時代の作家マルキ・ド・サドと、フロイトと同時代のウィーンの作家レオポルド・フォン・ザッヘル=マゾッホである。
サディズムやマゾヒズムが生まれるのは、厳格な超自我によって「性行為は不潔で汚い」とされることが、大きな理由らしい。不潔なことによって快感を得るのは罪悪である。したがって、快感を得るためには罰を受けなくてはならない。罰さえ受ければ自由にその快感に浸ることができる、という心理の働きがある。
【平井のコメント】マゾヒズムとサディズムに関して私の考えはこれとは少し違っています。
子供のときに、親に厳しく叱られたり厳しい折檻(いまでは虐待と呼ばれる行為)を受けたときに、マソもサドもその発端があるのではないかと。。。親以外にも、近所の親戚や親の友人や年上の友人などから性的ないたずら (いたずらという言葉は正しくないと思いますが)をされたことが、その深い救いようのない終生の罪悪感や怒りを引き起こしているのではないでしょうか。。
親から厳しく叱られて「ごめんなさい・ごめんなさい」と必死に謝ったときの追い詰められた心境や、性的な慰み物にされたときの救いがたい自己に対する嫌悪や絶望感、そんななかでも肉体的な快感を封じこめることができなかった深い罪の意識が、大人になっても解決されていないのです。そもそも、こういった深い心的外傷が、日常生活のなかで自然と癒されることは少ないと考えてよいでしょう。
仮説として、こう定義を下してみたいと思います。「サドがマゾを虐待している瞬間というのは、二人とも過去を再現している。昔自分を虐待した大人と、虐待された子供(自分)の間に起こった出来事を、役割を分担して象徴的に再現しており、その演技の中に本当の自分(子供のときの気持ち)を見いだしている」
サドは、かつて自分を虐待した人間に向けて「謝れ!」と要求し(または無意識のうちに虐待者を取り込み同化しており)、マゾのほうは、「ごめんなさい」と謝る機会というか、その惨めな感情を表現する機会を得て喜びを感じている。お互いに、お互いを見ていない。見ているのは他者を通しての自分自身である。自分が無意識の奥底に昔押し込んだ感情を、性の場面で何度も取り出して味わっているのだ。
この尋常ではない性的倒錯と呼ばれる加虐的行為が、たんに、プレイ、と呼ばれることの裏には、意外と「演じているだけである」という言葉通りの意味があったのかもしれません。
多くの人からしてみれば、肉体に苦痛を加えることや苦痛を加えられることに甘美な感情をもつことじたい、異常な心理だと思われがちです。が、肉体への責め苦は、もしかしたら彼らにとっては味わいたい浸りたい感情を引き出すための手段・二次的なもので、虐待によって遠い過去から呼び覚まされる生々しい感情のほうが、本当の目的、なのかもしれません。
もちろん、サドマゾの心理は怒りや惨めさと関係なく、苦痛を与えられるときの、苦痛とはじつは紙一重である快楽が、行為の目的であるとか、単純に嗜好としてクールにたしなんでいる?(^^;方もいることでしょう。
・このページは、『深層心理なるほど講座』という本がとてもおもしろかったので、
おもな内容を、私のコメントつきでまとめたものです。
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