精神分析体験記No.2・自殺者の死後・精神分析治療の豆知識(第95号 2007・4・2)

平井です。こんばんは。(^^)  

今日は、去年の85号(2006・6・3)で途中になっていた、精神分析体験記の復活です!
とある精神分析の先生の治療の続き。

当日からほぼ1年過ぎて、客観的に書ける状態になりましたので☆ 


私自身は精神分析の治療は不要だったのですが、
日本で行われている精神分析治療ってどんなものかを知りたくて、
そして私の今の仕事に役立つ部分があったらぜひ、
参考にさせていただこうと、患者として『潜入?』したわけです。(^^ゞ
  

有名な精神分析家との面接

予約したのは、日本精神分析協会の名簿にもお名前が載っている、
フロイト派の精神分析家の先生です。

   (数少ないからわかっちゃうかもですね)


この日午後2時に予約をしていたのですが、18年前に出会い、
私を神経症(不安障害・ノイローゼ)から救ってくれた、
フロイトの精神分析の理論と技法、その現場に触れられる!
と意気込んでいたせいか、予約した時間の50分ぐらい前に着いてしまいました。(笑)

精神分析療法はとくに時間に厳しいので、
時間より先についても待たなければいけません。

問診表のようなものを書いた後は暇を持てあまし、
意外とフツーの(でもちょっとモダンでおしゃれな)
待合室のなかでものめずらしそうに
視線をキョロキョロ。(・_・)キョロキョロ。

窓が大きくて明るくて新しい部屋です。

『血と言葉――被精神分析者の手記』に出てくる
精神分析医の家を想像していたのですが、
「(自分は)気が狂った(と思っている・感じている)」
神経症(不安障害・ノイローゼ)の患者さんが人目を憚って
通うような、昔の『精神科』的な、暗く陰鬱な雰囲気も、
人の視線を嫌う空気もぜんぜんありませんでした。

それもそうでした。(^^)  

『血と言葉――被精神分析者の手記』とは時代も違うし、
ここは大都会の、それも大通りに面した
高層ビルのなかの神経科クリニックです。

私がこれから面接しようとしている、
先生は、有名な精神分析家で、
定期的にここにいらして診療を行ってはいますが、
精神分析のための事務所はほかにあります。

(そこはもっと濃密な空気が流れているのかもぉ?)
などと想像してみます。

(自由連想も今日するのかなー?)と
ドキドキして待っていました。

すりガラスの向こうの治療室では、先生が患者さんに、
わりと大きな声でビシバシ?何かを言っています。
患者さんは女性で、職場の人間関係か何かを相談している感じです。

しばらくして出てきた娘さんはボロボロと泣いていて、
私はなんだか気の毒になってしまいました。
若くてきれいで、ほっそりとしていて、お金持ちのお嬢さんという感じの人でした。

精神分析の治療は、厳しいものだとは知っていましたが、
まさか面接室を出るときに、人目も気にならないほど、
感情を抑えられないくらい悲しい気持ちになるなんて・・・。

そのお嬢さんは、涙を拭きながら、支払いをして帰っていきました。


(精神分析って人を傷つけるものなの・・・?)(@_@)


私は精神分析にたいしてマイナスイメージをもちそうになりした。
でも、先生はちゃんとした資格をもつ、ベテランです。

(まさか、ただ考えなしに自分のエゴを押しつけて、悩んでいる人を
泣かせるようなことをするわけがない)

(でも、有名だからといって腕がいいとは限らないし・・・)

私はちょっと心細くなってきました・・・とはいえ、
別に何か相談しに来たわけではないし、心配することもないのですけど。(^^;)

そして私の名前が呼ばれました。いよいよです。

はたして、精神分析はただズケズケと
人を切り裂く無慈悲なものだったのでしょうか・・・?

〜続く〜
  

自殺で死んだら今よりももっと苦しくなる

『千の風になって』という曲が大ヒットしていますね。
(こちらで試聴♪できます) 
大切な人を失ってしまった人の苦痛をやわらげてくれる名曲ですね。

人は死んでも消滅しないのだ、ということを感じさせてくれるので、
たくさんの遺族の心を慰めてくれているのでしょう。

でも、夢をこわすようで申し訳ないのですが、
人は、死後、風になったり鳥になったりはしないです。(^^;

人は、霊になって(霊の姿に戻って)
それぞれのレベルに帰っていくのです。

自殺してしまった場合は、なかなか成仏できませんが、
それでもその人の意識がなくなるわけではありません。

むしろ肉体がなくなる分、意識としては混じり気がなくなり、
生前にもっていた感情は増幅されます。

人に裏切られたり傷つけられたりして、
恨みや憎しみでいっぱいになり、もうダメだと絶望したり、恨んだり、
復讐したいと願い、でも人を傷つけるのはよくないから、
醜く罪深い自分を消してしまおう、とか、逃げ腰で自殺に飛び込んでも、
この法則は厳正に働きます。

生命の重さは、他者も自己も同じなので、
自分の命であっても、粗末にしてしまうと、その分反作用が与えられる。

「誰からも助けてもらえない」という気持ちで死んでしまうと
他者への不信感から、自分で救助を拒絶してしまったわけで、
その状態がますます増幅されてしまって、なかなか救われなります。

死後は、生前の憎しみや孤独感などの苦しい感情と、
今度は肉体や他の人や環境からのいっさいの干渉なしに、
四六時中向かい合わなければなりません。

苦しい気持ちはそれ以上になり、しかも「休憩」がなくなるのです。

生きているときなら肉体があるから、おなかもすくし、お風呂もはいるし、
トイレにもいくし、外の空気も吸える。

風の匂いをかいだり、電車に乗ったり、人と話しをしたりすれば、
どんなに苦しい状態でも、短い時間、気が紛れるときもありますが、
死んでしまうと、そのわずかな時間すらゼロになる。

自我意識が苦しさから一瞬たりとも、逃れることができなくなってしまうのです。

ですから、どんなに苦しくても、自殺に逃げないで、
なんとか解決しようと努力なさったほうが、ずっといいのです。

心のどこかにこのことを置いておいて、
苦しくなったら思い出してくださいね。(^^)
  

精神分析治療の豆知識


現代にも多大な影響を与えているフロイト(派)の
正統な精神分析を受けるには?

私が面接(インテーク)してもらった先生の例でお話しします。

インテークとは、精神分析の一番最初の面接のことです。
精神分析の治療は長期に渡り、同じ曜日に行われるので、
あらかじめ治療契約を結びます。そのための面接です。

インテークでは、精神分析家は来談者から話を聞き、
来談者が精神分析療法にふさわしいか、
治療を引き受けるかどうかを判断します。
来談者と治療者の双方が治療に賛成であれば契約成立です。

精神分析の治療は、毎週3〜5回、最低3年かかります。
この先生の精神分析は、毎週4回ずつで、1回1万円。
やはり最低3年かかるそうです。

しかし、先生は何気なくおっしゃるけど、
やっぱり費用が大きいではありませんかー。
県外の私立の大学にアパート借りて通うのと同じくらいですかね。

  
先生「どうしますか?」

私 「えーでも私は仙台に住んでいるので、週に4回も通うのは
   ちょっと無理・・・じゃないですか?」

先生「そんなことありませんよ。
   九州から通ってきた人もいますよ。飛行機で来て、その日に
   分析受けて泊まって、次の日受けてまた飛行機で帰れば、
   週2回の往復でいいから、受けられるでしょ」


先生はまるで、健康のために近所を毎日散歩しなさい、
とでも言うような、とっても軽い感じでおっしゃいますがー、
まず、時間的な問題、そして、治療費と旅費交通費。
治療費だけで年間約200万円強。
しかも、早くても3年間続けてみないと結果がでないというのはキツイ。

やっぱ、精神分析はhigh society(上流社会)のブルジョア
(資本家。日本なら儲かってる社長さんあたり)とか、
要は富裕層のものだよなー。通常の人はそんなに頑張れないぞぉ。

精神分析の始祖フロイトがウィーンでお金持ちの奥さんを相手に
はじめた通り、治療費も王道を行ってる〜

   と心のなかでつぶやいた私なのでした。


『血と言葉――被精神分析者の手記』の著者のカリディナルは、
パリで、この精神分析を実際に7年間受け続けました。

同じ都市に住んでいたからまだ良かったんですよね。

でも、出版関係の仕事をしてもらうお給料のうち、
生活費と精神分析への支払いをすませると、ほとんど残らなかったとか。
 

精神療法(心理療法)と精神科や心療内科の治療費比較

でもね、私が面接したこの先生が、
「(治療費がこれくらいもらわないと、)やっていけないでしょー」と
おっしゃった通り、精神分析療法って一回にひとりしか相手にできないし、
長ーい時間と高ーいコストと、たくさん勉強して努力して磨いてきた技法を使うのだから、
(患者の支払う費用は大きいけど)ぼろ儲けしているわけではない
と思うんですよ。

同じ心の専門家でも、心療内科や精神科とかのお医者さんが、
5分や10分で診療おしまい?の薬物療法を行うほうが、
はるかに大勢の患者さんをこなせるし、
自由診療で全額自費の精神療法(心理療法)と違って健康保険がきくので、
患者さんの負担も少ない。

赤字になりやすい精神療法(心理療法)をするよりも、
薬物療法のほうが選択されるゆえんです。(^^)  

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