潜在意識(無意識)からわきおこる不安と恐怖&精神分析体験記No.0(84号 2006・5・12)

こんばんは〜。(^^) ひらいようこです。

4月から五月上旬までは、体調が下降低迷気味で、
メルマガも発行できませんでしたが、
また気持ちも新たにはじめたいと思います。

サイトの相互リンクでもお世話になっている吉家重夫先生の
http://www.moment21.com/shinri/
『統一場心理学 初級教科書』の出版記念講演が
先月中旬、東京・渋谷で開催されました。

講演はなごやかな雰囲気で進みました。
先生のお話しは、臨床家としても、それ以外の人間的な部分でも
ためになり、参加して正解でした。

ふだん、セミナーや講演関係にはほとんど触手が動かない私ですが、
せっかく東京まで行くので、ついでに、
精神分析で著名なA先生との面会も
スケジュールに入れておきました。

A先生は国際精神分析学会(IPA)認定に認められた、
東大卒のエリート、正真正銘の精神分析家です。

「日本を代表する精神分析家」ということと、
著作のアマゾンレビューが最高に好評なので、
なんでもすぐに信じて本気にする私(^^;ゞとしては、かなり期待して訪問したのですが……。

この続きは次回。。。。

潜在意識(無意識)からわきあがる不穏な雰囲気

内面の不安をうまく表現したのは、ムンクの「叫び」ですが、
若手芸術家・小西真奈さんの「キンカザン」は、
透明で美しい風景のなかに、不穏な空気を浮き立たせています。

小西真奈さん インタビュー1
http://www.fujitv.co.jp/event/art-net/abe/al_10.html

小西真奈さん インタビュー2
http://www.fujitv.co.jp/event/art-net/go/300.html

河北新報の4月18日付けの朝刊で この絵のことを知ったのですが、
小西さんのいきいきとした表情と製作意欲を見る限りでは、
不穏な空気を感じている状態は、必ずしも 心を病んでいるということではないのかも?
……と思ったりしました。

ポイントは、本人が内面に抱える状態を、どうとらえて感じているかですね。 

神経症(不安障害・ノイローゼ)のように、不安で人格の外側の殻まで脆弱になり、
グラグラと揺れて定まらずに困っているのか。

それとも、小西さんのように、無意識にある得体の知れない、
うまく分類や切りわけができにくいものを見つめ、表現することを楽しんでいるのか。

小西さんがいま関心があるのは「無意識の力」だそうです。
そして、とても私の興味を引くことをおっしゃっていました。↓
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(前略……小西さんのこれまでの活動について紹介があり、続いて……)
 いま関心があるのは「無意識の力」。計算し尽くした人工的世界より、
成り行き任せで生まれる絵画空間がいいという。
「怖いけれどワクワクする感じ。次に何があるかわからない、みたいな」。
ときめきに動かされ、小西さんは不穏さをはらむ別世界を描き続ける。

     ―― 同上河北新報記事より引用 ――  
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この記事で思い出したのが、『プライベート・アイズ』受講生さんの言葉。
 

自分の心(潜在意識)を覗くということ

「(平井式精神分析で無意識を探って行って)これから何が出てくるのか、わくわくしています」

自己心理療法のテキスト『プライベート・アイズ』に取り組みはじめた方々が、
(ひょっとして、これで自分の問題が解決できるのではないか)
という予感や、テキストを読みながら何かしらの手応えを得たときに
声をそろえておっしゃっていた言葉です。

それらの方々全員が、ご自分の予感や手応えが正しかったことを証明されました。
つまり、すごいスピードで、問題を解決されていったのです。

―― 心の階層は、パソコンなんかよりも複雑で、いっぱいあります。
タマネギの皮をむくようだ、という表現もありますが、複雑で入り組んだ、
これまでの人生で負ったたくさんの精神的な荷物を、一回で全部解消するのは難しい。


でも、心の葛藤がたくさんあっても、そのなかのひとつが解決できれば、
その分、確実に心の健康は回復する。後戻りはしない。副作用もない。別な症状も出ない。
心は軽くなって次のステップへ向かうのです。
次の二つ目を解決するのは、最初よりも楽に早くできる。

こうして自分のことを見つめながら精神の領域を知り、
自分というものを把握していくと、それはイコール、心全体が(そして身体も)
回復に向かいます。


小西さんの自己表現が、自分のなかにあるもの、つまり、
精神的なソース(水脈、源泉、原因)をたどって探検していくものだとすると、
精神分析も、まさにこれに該当します。

精神分析は不穏なまま終わるのではなく、
掘っていくと、あるとき目の前に急に広がる世界があるんですね。

そのときの驚きと喜びは、体験してみないと絶対に理解できません。

そして、みるみる不安が解けていって、強い自信に変わるのを
まだ実際に体験したことがない人が、
今現在どんなに想像してみても、それが自分に起こることはなかなか
信じられないし、正確に知ることは不可能です。

百聞は一見にしかず、の言葉通りです。 
自分が体験してみないことは、実感としてわかるものではありません。

かくいう私も、『血と言葉』のなかの精神分析体験を読んでみて、
精神分析療法を勉強し、把握して、自分自身でできるように改良と
考案を同時にしながら実行したのですが、実際に自分のなかの精神の深い淵を
のぞきこんでみて、そこに何があるかを見定めるまでは、まさか
『血と言葉』にあるような、劇的に症状が改善される体験を自分もすることも、
そして……乳幼児期にトラウマがあり、それを自分で発見し、
神経症(不安障害・ノイローゼ)が解消してしまうことも、夢にも思いませんでした!
 

心の回復に不可欠な条件とは

心が健康になり、安定するための過程、つまり、俗に言う「心の癒し」に必要なのは、
安全に守られているという感じです。

安心感の反対は、脅かされるのではないかという危機感や恐怖感です。
その理由がわからないからよけい不安になるのです。

小西さんの作品には、美しく透明な自然の静けさの風景のなかに、
これから、何か特定できないけれど、何か良くないことが起こってきそうな
漠然とした、不穏な空気感が見事に表現されています。

このような表現ができるのは、たぶん小西さんが心理的に健康で、
安定していて、「骨太(ほねぶと)」だからだと思います。

神経症(不安障害・ノイローゼ)の不安と恐怖とは

神経症(不安障害・ノイローゼ)者は、不穏さを楽しむ余裕なんてありません。
自分でもなんだかわからない、見きわめて分別して名づけることもできない、
曖昧模糊、漠然とした不安に追いかけられているような心境です。

何が起こるかわからないけれど、何かが起こりそうな不穏な空気感、
他人には理解してもらえないだろうと我慢しているけれど、
意志や知性で追い払おうとしても執拗に迫ってくる、
表現できない、見えない、透明な恐怖や、孤独な寂寥感……。

こういった悩みを訴える患者さんにたいして、
精神科医とか、心療内科の先生でも、患者さんの訴えにたいして、
「気のせいですよ」「神経質すぎるんですよ」
などと言うことがあるそうです。

        が、

慰めや否定や励ましの言葉をかければ、
症状がなくなるとでも考えているのでしょうか?

患者さんを安心させようとして言ったのでしょうが、
しょせん、同じような悩みを抱えたことがない人には、
恐ろしいという感覚は理解できない心理状態なのでしょう。

一部では、「精神科は病気を治すところではない」という
批判もありますが、薬を出しておしまい、ではなくて、
これから変わっていって欲しいですね。

専門家の精神療法(患者さんの話をじっくり聞くこと)にも、
時間単位で健康保険が適用になればいいですね。

それでも、精神科は必ずしも、心理療法を行うところではなく、
主に診断と薬物療法が主なようですが……。

これまでは、一定の標準化した診断方法があって、
そこに患者さんを当てはめるだけでしたが、

患者さんという人間を理解してふさわしい治療を提案するためには、
全人的な診断を行う必要があり、医師のほうでも、
精神療法の面接技術を磨かないといけません。 
そして、できることとできないことをはっきりさせる必要もある。

日本の精神医学も、そろそろ、
こうした治療に転換する時期を迎えているのではないでしょうか?

そしてもっと言わせてもらえば、病気になる前に、
または病気がひどくなる前に、
しかるべき心の治療を受けられるようになれば、それが一番です。
 

精神分析で解明していく深層心理(潜在意識)

私が考える心理療法は、深層心理にある、無意識(潜在意識)の言葉を理解することです。

―― その方によって、また場合によっては、言語に頼った方法だけでなく、
もう少し包括的に、情緒面に働きかけるアプローチもしますが ―― 

潜在意識の言葉を理解するというのは、どういうことかというと、
―― これは精神分析的な意味合いもあるのですが ―― 
今現れている症状をふくめて、問題そのものを無理に否定せず、
潜在意識からのメッセージのうちだと考えるわけです。

無意識(潜在意識)の言葉は、何を意味しているのか理解し難いです。

ですが、
あるコツを使えば、その暗合のなかにも規則性が見つかるものです。
そこをもう少し掘り下げていくと、その方の潜在意識が、
メッセージとして伝えてきているサイン(暗号)の意味が解読できます。

自分の深層心理(潜在意識)に何があり、
それがどんなふうに自分を突き動かしているのかがピピッときて、
症状はそのなかのひとつに過ぎなかったことが明らかになって、安心できるのです。

自分の心理状態を知って把握していくと、今まで心を占め、自分を圧迫していた不安が消え、
納得と安堵にかわっていくのがわかるでしょう。

―― このような表現は、たとえではなく、実際にそうなのです。
でも、精神分析療法を何年間か体験してみるか、『プライベート・アイズ』 を知らなければ、
正確な意味はわからないとは思います。――。

自分自身の心を統合し、人生においての、支配力と決定権を取りもどしていく。

これが、心のセルフ・コントロールです。『プライベート・アイズ』のメリットです。

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●編集後記
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金華山は、宮城県民&仙台市民のあいだでは、キンカザンではなく、
「きんかさん」と呼んでいます。

子供の頃、「きんかさんに行ってきた」という話をよく聞くので、
「きんか」という有名人がいるのかな?と思ってました。

それにしても、久々のメールマガジン、まとまっているでしょうか?

私が言いたかったことが、あなたに正確に通じていることを願って、
送信ボタンを押します。

では、今夜はこのへんで。お休みなさい。よい夢を。

(^-^)ノ~~ 

平井 瑛子

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