通信講座で催眠療法を学ぶ(83号 2006・3・28)

こんばんは〜。(^^) ひらいようこです。

このメルマガは、セルフセラピーの特別集中通信講座、『プライベート・アイズ』セミナー
発案・企画・構成・執筆・編纂・編集・校正・監修・講師・インストラクター・アドバイザー・カウンセラー?・セラピストその他もろもろマクロからミクロまで全部兼任(^0^*の平井が、そのおりおりに感じたこと、考えたことなどを配信するものです。

  今夜は先週に引き続きトラウマ記憶についてです。
     

催眠療法とトラウマ記憶

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● トラウマ処理の点からヒプノ・セラピーを考える         
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ヒプノ・セラピー(催眠療法)が市民権を得つつあるようです。

他の治療法とくらべて、トラウマの記憶が出るまでの、
時間と費用と労力が少ないため、希望される方が多いように思います。

私は催眠療法についても、精神療法(心理療法)についても、
遠慮しなければならない流派や派閥などがないので、
自由な立場で見たり考えたり発表することが可能です。

そういう中立的な目でヒプノ(サイコ)・セラピーをみたときに、
ヒプノセラピー(催眠療法)が、人の心の謎を解明したり、
癒したりすることは認めます。素晴らしいし、これからも、
他の心理療法には代えられない重要な役割を担っていくと予測しています。

こんな素晴らしい長所があるヒプノ・セラピー(催眠療法)ですが、
使い方によっては、その長所がうまくいかされていないようです。

完全な人間がいないように、万人の要望を満たす治療法というものは、
存在しないのかもしれませんが、
私がとくに気になるのは、
「ヒプノ・セラピーで、胎児期や過去世までさかのぼり、
 トラウマの記憶も、感情も出たのに、それでも、現実の私は癒されていない」
というお話をよく聞くことです。

なぜ、きちんとした、どこぞの権威の資格を持っている正規のヒプノ・セラピー(催眠療法)
の治療を受けても、心が癒されない人がいるのでしょうか?
何がどう間違っているのか、余計なのか、あるいは足りないのでしょうか?
 

トラウマについて

最近は、挫折や苦い経験だけでなく、ちょっとした笑えるような失敗談まで、
ちゃかして「それ以来トラウマになっててさ〜♪」という感じで、
「トラウマ」という一世一代の言葉を安易に遊び感覚で使うのが
流行っているようです。 

誰でも簡単に「それ以来すっかり懲(こ)りた」という笑い話程度のことでも、
トラウマという言葉を安易に使っています。 

でも、まじめな話として、
トラウマ(心的外傷・またはその原因となった事件や記憶)は、
それが蘇るだけでも当人にとってはとてもつらく苦しいものであり、リスクが伴います。

トラウマ再現だけでは癒しになるどころか、逆の、つらく惨めな心境に
患者(クライアント・カスタマー)を追いやってしまう事実を、
バックナンバー『アリス・ミラーとプライマリーセルフセラピー』のところでも書きました。
 

催眠療法治療の功罪

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● 催眠療法によるトラウマ再現の問題点 
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トラウマを思い出させるときには、治療家の精神的支えが必要なのです。

トラウマを再現すれば、当時抱いた感情がそのままの強さで再現されます。 
怒り・憎しみ・苦痛・恐怖・絶望など……。
これらをいったん意識にのぼらせて、放出(解放)するためには、
相当に大きなエネルギーが必要です。 

辛すぎるトラウマをもう一度味わいなおすというのは、
そういう体験をしたことがない人でも、少し想像してみれば、
ほんとなら、歓迎したくないアイデアだと思うのです。
過去に味わった痛みや辛さを、もう一度蘇らせるというものですから、
不用意に行うべきではない、私はそう思います。

トラウマを再現する(忘れていた遠い昔のショックなことを思い出す)
ということは、個人の心理が経験する危機的状況、試練にも等しいのです。
もちろん、程度の差はありますが、
ある意味では "ストレッサー"(ストレスを与えるもの)なのです。

たとえば、心の準備もなく、回避・緩和する対抗手段もないうちに、
いきなり大きな衝撃を与えられたら、人はどうなるでしょう? 
そこから抜けられなくなるおそれがあるのです。

このメルマガのバックナンバーで、
アリス・ミラー博士が、
「トラウマを思い出すときには『事情に通じた共感的な証人』としての
心理療法家の立ち会いと助けが必要」と主張しているのはそのためです。
 

ふだんの生活で、人は、過去の嫌なことを忘れるからこそ、
毎日を生きて行けるという部分があります。

子供時代の記憶がほとんどないという方は、
嫌なことを忘れる・抑圧することで
―― じつは潜在意識レベルにデータは完全保存されているのですが ―― 
つらいことを覚えたままでいるよりは、生きやすくなっているのです。

ここまでの説明で、
今までずっと辛い想いを抱えてきた人が、忘れていた記憶を
ただ潜在意識から引き出してきただけでは癒されることにならない理由が、
おわかりになったでしょうか?

ヒプノ・セラピー(催眠療法)は、個人の潜在意識に直接
アプローチ・コンタクトできる手法です。

抑圧された(忘れている)トラウマは、冬眠している熊のようなもの。
起こしてしまったら、クライアントの精神が危機に瀕する可能性があります。
ヒプノ・セラピストも精神療法(心理療法)家ならば、そこをうまく乗り越える助け船を出して、
思い出したことが心の回復と、自信につながるように、
頑張って良かった、心が救われた、とクライアントが実感できるようでなければいけません。
マイナスがゼロに戻るだけでなくて、プラスになるのでなければなりません。

トラウマ(心的外傷)になりえるものとは何か

ここで念のためにことわっておきたいのは、
トラウマになった事件、つまり、大人になってから何かしらの障害や不便、
または社会的な不適応を引き起こす原因……になっている出来事というのは、
必ずしも、ドラマや小説に出てくるような壮絶な虐待であったり、
鬼のような仕打ちである「必要はない」のです。
 

こういうふうなことを書くと、すぐに極端に走る方がいらして、
平井さんは自分の親を憎めとか責めろと言っていると勘違いなさるのですが、
私は別に、やみくもに、対立や攻撃をおすすめするわけではありません。

催眠療法でも精神療法(心理療法)でも、向き合う対象は自分自身

       過去に、何があったのかをありのままに知る。

これがもっとも重要だと考えているのです。

過去に何があったのか検証もしないまま、どうやって自分をチェックし、
人生を自分の責任で建て直す決意をかため、
親や他の人を許すことが可能になるのでしょう?

不明なことをハッキリさせるだけなのです。
そのうえで、自分の態度を決めるのです。
 

精神分析で自分を知ることが怖いという方へ

『プライベート・アイズ』に興味はあるけれど、
ありのまま自分を知るのは、とても不安で怖い」という方がいらっしゃいます。

でも、『プライベート・アイズ』に限って言うなら、
ご自分を知るということは、そんなにたいそうなことではないのですよ。

罰せられるとか制限されたり叱責されたりすることでもないし、
逆に、もっとずっと気楽に、あなたが肩の力を抜いて、自分にも他人にも優しく、
楽しく生きられるようになることなのです。

たぶん、『プライベート・アイズ』は、あなたが想像しているものとは、
まったく違っていて、いい意味で予想を裏切ると思いますよ。(^^)!
 

トラウマを詳細に再現させる、催眠療法のテクニック

あれ? ..._〆(・▽・)) ? 

今日は、トラウマが再現されていくときの様子について、ちょっとだけ、
自分でできる心理療法『プライベート・アイズ』の実際をご紹介しようかな、と思って
書きはじめたのですが、、、、前置きが長くなってしまった。(^^;

ではまた次回へ……となるといつになるかわからないし、
トラウマを再現して体験させる技法は、ウィーンのフロイト先生から、
現代の心理療法まで受け継がれているものなので、
いちおう書いておきましょうか。

退行催眠も心理療法も、言葉を使って誘導する点で共通しています。
『プライベート・アイズ』では、自己催眠状態になり、
自分で自分を誘導していく精神療法(心理療法)を行います。

それが自分で自分にできるようになるのが、『プライベート・アイズ』だけの特長。

ところで……トラウマ再現の形ですが、
映画とかテレビ番組を途中から観るようなものではないです。

西部劇を上映している映画館に途中から足を踏み入れたような、真っ暗な中で、
いきなり「ババーン! ドドーン!」とでてくるわけではなく、
もっとずっと自然な流れのなかで、ゆっくりと静かな状態から起きてくるものです。

衰えて枯れつつあるものに、命を吹き込んでいくというか……

プラアイテキストには、こうした、かすかで不確かなものを増幅させ、
心理療法的に記憶を蘇らせ再現し、その情景を詳細に観察する……
ここまでの理論と技法について、
まったく心理学や心理療法の素養のない素人さんでも、
短期間でマスターできるように詳細に書いてあったようです。

     ↑ をいをい。^^;  ← ひとりツッコミ 
―― 「あったようです」って……、以前から宣伝していた通りなのです。
もしかして、誇大広告と思われていたのじゃないかな?と被害妄想?^^;
私は嘘は申しておりません、本当なのですよ。。。。(;^_^A  ―― 

※注意※
トラウマ再現を勘違いしている方が少なからずいるので申しますが、
誤解しないでくださいね。
見ごたえがある、観てて楽しめるトラウマなんて、ないですから。

いささか精神的に子供っぽい、深刻なトラウマがない方に限って勘違いされるようです。
『プライベート・アイズ』で描(えが)かれている、
衝撃的な(そしてスピリチュアル的な)トラウマを知って、
「読んでてサイコドラマみたいでとっても面白かったー!」というわけで、
――感情移入があまりない方の場合ですね――
「もしかして〜、自分も平井さんみたいな、すごいトラウマあるかもぉ〜♪」と
期待する向きがあるようですが、体験していないものは出てきません。

レストランのオーダーか、レンタルDVDのように、
目を楽しませる豪華な「トラウマ料理フルコース」とか、
「トラウマノンフィクションドラマ」は、好みで選べませんからね。(;^_^A

かといって、『プライベート・アイズ』に載っている私のトラウマは、
残酷な肉体への暴力や、性的に凌辱される場面はありません。
ほとんど、精神的・心理的・メンタルなものです。

心に加えられる圧力は、見えにくいし、自覚しづらくて、苦しむのです。
言葉や態度だけで、精神病や自殺にさえ追い込まれる動物なのですから。


通信講座で行う催眠療法とは

最近テキストをお届けしたばかりのある女性の方は、まだ始めたばかりで、
ブレーン・ストーミングを試していらっしゃったのですが、
会員ページログイン情報請求のときに、テキストの感想と、
ご自分のブレーン・ストーミングの様子を伝えてくださったので、
ちょっとしたアドバイスを私からのメッセージとして差し上げました。

すると、そのままダイレクトに古い記憶へ導かれていき、
そして……(!)(プライバシー保護のため内緒) ……!でした。 

以下は、この方のコメントです。

「思い出せて良かったです。
 この出来事が他のことにもつながっていたのを理解しました。
 まだたくさん似たようなことがあるかと思うので、
 これからもテキストを参考にしてプラアイを続けていきます」と、
しっかりと落ち着いた口調でおっしゃっていました。

そうです。
このように、自主的に、いちいちトラウマを私に説明せずに、
本格的な催眠療法も、(その方が望むならば、)進めて行けるのがプラアイだけの特長です。

『プライベート・アイズ』通信講座受講はこちらから 


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●編集後記
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トリノオリンピックのフィギュアスケート金メダリスト、
荒川静香さんが、実家のあるこちら地元仙台に昨日 帰ってきたのですが、
市の中心部で行われた凱旋パレードでは、7万3千人もの人が集まったとか。

荒川選手は、オリンピック参加選手の選考会で、
新星のごとく登場して一位になった浅田真央選手を見て、
自分に足りないものは何かを考えたそうです。 

自分を成功者まで引き上げるために、何をプラスすれば良いのか?
うまくいかないのはなぜか、
成功している人と、まだ成功していない自分をくらべてみて、
どこが違うのかを考えてみることも、
技術の習得には大切なのではないでしょうか? 

これは、心理療法だけにとどまらず、
一般的に、物事に成功するためのヒントとして聞いてくださいね。
 

では、今夜はこのへんで。お休みなさい。よい夢を。

(^-^)ノ~~ 

平井 瑛子

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