書痙・対人恐怖症・社会不安&加藤諦三先生と岸田秀先生&虐待だけがトラウマではない(78号 2005・12・27)

こんばんは〜。(^^) ひらいようこです。
慌ただしい年の瀬、お元気ですか?

今回のメルマガは、年末スペシャル、三夜連続で配信します。

お歳暮代わりに一回、数日遅れのクリスマスプレゼントとして一回、
最後におまけと、三回連続配信予定です! 

慌ただしい年末ですが、お時間があったらおつきあいください。


ではさっそく本題に入りましょう。


心身症・書痙・対人恐怖症について

ストレスと心の病について理解するのにおすすめがこれ。

心療内科が扱う病気が広範囲にわたって説明されていて、
専門知識がない人ても手軽に読みやすいです。 

『専門医がやさしく教える心のストレス病』
〜「うつ」「不安」「疲れ」のつらい症状を治す〜 
東洋英和女学院大学人間科学部教授  河野友信(かわの とものぶ)著     http://tinyurl.com/cptm5 です。

この本には、あれっ?と引っかかる箇所も、いくつか
あることはある(下記※注1★参照)のですが、
もし心の病にかかってしまったら、何科に診てもらえばよいか、とか、
心の病気の治療法など、いろんな知識が書いてあって、
語り口も平易で読みやすいです。

心療内科で診る心身症、
たくさんの心の病気(ストレス症候群)や、うつ病・神経症(不安障害・ノイローゼ)・摂食障害、
ストレスが病気を引き起こすしくみ、
PTSD(心的外傷後ストレス障害)、心の病気の治療法、
家族の対応のしかた、自殺の予防、ストレス病の予防法など、
広範囲にさまざまなことをまとめてあるので、
気軽に読める常備本?として、ご家庭に一冊置いておくのに最適でしょう。


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(※注1★) あれっw(^_^)?と引っかかる箇所は、たとえば68ページ、
「ひと口メモ・心身症と神経症(不安障害・ノイローゼ)の違い」の部分、
「心身症の患者さんには、周囲の人に気をつかいすぎて、頼まれるといやといえないような人が多いのですが、
 神経症(不安障害・ノイローゼ)の患者さんは感情的になりやすく、対人関係がスムーズにいかない人が多く見られます」
……うむ? そういうふうにキッチリ分けられるものかなぁ?と、少し疑問ではありますが……、
先生のところにやってくる患者さんのパターンがそうなのでしょうね。w(^_^)

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さて、この本  http://tinyurl.com/cptm5 の31ページ、
「ストレス関連疾患」には、31種類の病名が挙げられています。

ストレス関連疾患とは、
「心理的社会的ストレスが発病や病状の経過に関与することが大きい
と考えられている病気」だそうです。

31種類のストレス関連疾患とは

胃・十二指腸潰瘍/潰瘍性大腸炎/過敏性腸症候群/神経性嘔吐/
本態性高血圧症/神経性狭心症(狭心症)/過呼吸症候群/気管支ぜんそく/
甲状腺機能亢進症/神経症食思不振症/偏頭痛/筋緊張性頭痛/書痙/
痙性斜頸/関節リュウマチ/腰痛症/頸肩腕症候群/緑内障/メニエール症候群/
円形脱毛症/インポテンツ/更年期障害/心臓神経症/胃腸神経症/膀胱神経症/
神経症/不眠症/自律神経失調症/神経症的抑うつ状態/反応性うつ病/
その他(神経症性○○症とされたもの) 

以上です。

ん? はてな? 腰痛もそうなのか?と思いませんか?
(腰痛は上にズラッとならんだ病名の 真ん中あたりにあります)

でも、ストレスで腰痛が悪化する、そういうことも実際にあります。
上司からプレッシャーがかかるたび、持病の腰痛を突然悪化させる
サラリーマンを、私は知っています。 

さらに、この本の70ページには 
「心身症として起こる主な病気(心身医学的な配慮が特に必要な病気)」として、
心身症と関係の深い病気が並んでいます。 

全身をそれぞれ医学的に

呼吸器系/消化器系/循環器系/内分泌代謝系/神経系/
骨・筋肉系/泌尿器系/皮膚系/耳鼻咽喉科領域/眼科領域/口腔領域/
産婦人科領域/小児科領域/手術後の状態  と分けて、

たとえば、骨・筋肉系に載っているのは、下記の通り。 

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●慢性関節リウマチ(リュウマチではなく、リウマチと書いてあります。
 (☆彡引用するときは、一字一句正確に表記しなければなりませんので☆彡)
●全身性筋痛症状
●脊椎過敏症
●書痙★
●痙性斜頸
●痙腕症候群
●チック 
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書痙について

書痙とは、人前で字を書くときに緊張して手が震えてしまう病気(症状)です。
かなり昔からこの病気はあったと記憶しています。 

以前、書痙の人からプラアイについて相談を受けたことがあります。
この方は、書痙の他に、対人恐怖症もあるとのことでした。
とにかく早く書痙の症状をなんとかなくしたいようで、
同じ症状の人が受講したことがあるか、効果があったかどうかを訊ねられました。

結論から申し上げて、書痙の方は今までいらっしゃいませんでした。
でも、対人恐怖症や書痙の原因になっている根本原因に、
プラアイは働きかけて改善させることも可能でしょう、とお答えしました。

この方は自分がアガリ症で、人前で不安になったり、
対人恐怖症と書痙になった理由が思い当たらないとおっしゃっていました。
育ってきた家庭環境も、家族の人間関係も、特に問題ない、
強いトラウマになるような体験をした覚えもないし、
ごく普通の両親のもとでご自分は育ってきた、とのこと。
なぜこうなってしまったのか、納得できないとおっしゃっていました。


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※2008年9月20日追補
心のお医者様がある本でこうおっしゃっていたのを読んだことがあります。

「医師の前にやってきた神経症の患者さんのなかで、原因がわかっている人はいません」
「神経症の原因は本人があれだと思い当たる(意識できる)ようなものではないのです」

☆ 心身症(書痙のほか、過敏性腸症候群など様々な病気)と、対人恐怖症と神経症は、
それぞれ診断名は別々ですが、それぞれ関連のない病気というよりは、
人やタイミングによって現われ方が分かれるだけで、根っこはほとんど同じ、
と見なしてもいいと私は考えています。

私へ相談されて、解決に至った多くの方々の経験と照らし合せても、
まさにこの先生のおっしゃる通りで、心の問題のとても複雑な所以(ゆえん)です。
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困った症状は心の現れ(潜在意識や身体の声)であることが多い

「書痙が治りますか?」と問合せいただいた方は、焦りと迷いが色濃くて、
私の回答をじっくり聞いてくださる余裕がおありではなかったので、
お悩みの性質をゆっくり説明する時間がとれず、非常に残念な想いでした。

心の成り立ちは、この方が考えているようなものとは少し違うのです。
今申しあげた通り、すぐに自分の心の問題の原因が思い当たる方は、
神経症に関してはほとんどいないといっていいでしょう。
(事故や犯罪、戦争の被害者は別です)

頭や心で自覚できないから、身体で自覚できる症状になっているともいえるわけです。
かといって、心身症の100%が心因性だとは言い切れませんが、
そういう側面もたしかにあるのです。
心のしくみはとっても複雑で精妙です。心と体の関連も同様です。

ご本人の心の奥底……無意識(潜在意識)のレベルでは、
じつは何が原因になっているのか、もう答えをわかっているのですよ。
でも、それは文字通り「無意識」の領域のことなので、気づくことができないのです。
心に無理な負担がかかっていて、症状として出ている可能性があります。

複雑な心のしくみをここで今全部わかるように説明するのは難しいのですが、
ん〜、なんていうかな・・・、
たとえば・・・、
まっすぐ立ったまま、自分の背中を観察してみるのは不可能でしょう?
身体をねじれば一部は見えないこともないですが、それでは、
ふだん生活している状態とは違う形になってしまいます。
それと似たようなもので、心にも、多くの盲点があるものなのです。
 

精神療法(心理療法)とは、ありのままの自分や本心に気づくこと

目に見える体のことでさえ、自分ではわからない、手当てできないと
病気になったらお医者さんに行くのにもかかわらず、
どんなものかを正確にはわかっていない心については、逆に、
ほとんどの人は、皆、自分でなんとかできる、
否、なんとかできなければいけない、と、強制的に?!(^^;ゞ
考えているのが現状のようです。

でも実際は、心と身体をくらべたら、体のほうが、
形や重さがある分、実体をつかみにくい心と違ってわかりやすいのです。

自分の心がどういうふうになっているのか、正確に把握することは通常できません。

体の内部も自分ではわからないからお医者様に診てもらいますよね?!
まして心は体以上に複雑なものです。 

自分自身では気づくことができないことを見きわめて、
解消していくために、カウンセラーや、心理療法(精神療法)家がいるのです。

そして、精神療法(心理療法)家にかかるということは、普通、
専門家の前に行って、自分の悩みや、生活や心の内部など、プライバシーを
細部にわたって何度もくわしく具体的に話をして、治療を進めていくのです。
身体の精密検査に相当するのが、心理療法家やカウンセラーと重ねる会話となります。

『プライベート・アイズ』セミナーでは、
こういう、自分について詳しく語る過程をスキップして(飛ばして)、
自分で自分の心にあるものを把握して、原因になっていることを突き止めて、
症状を解消していくことが可能なのです。
 


虐待だけがトラウマではない ――心身症・神経症の原因は何か――

書痙や対人恐怖症に悩む方の生育環境にも、
とくに激しい虐待があったわけではないと思います。

では、何が原因で神経症になるのでしょうか。

※神経症の人は対人恐怖症や心身症にも悩まされることが少なくないので、
ここでは書痙や過敏性腸症候群その他の心身症も、対人恐怖症・視線恐怖症も、
大きくまとめて『神経症』というくくりで考えます。
なお、特定のものに対する嫌悪・恐怖も、神経症の一種に該当します。


皆さんは、加藤諦三先生や、岸田秀先生のご著書を読んだことがありますか?

どちらの先生も、ご自身が神経症であること、
その原因を、生育環境、とくに、子供の頃の親との関係にあると、
ご著書に書かれていらっしゃいます。

『神経症は、並外れて気の荒い乱暴な親の虐待が原因』
そんなふうに認識されている方は、親子関係と神経症について
突っ込んで正確な知識を得るために、加藤諦三先生の本を
一読されてみることをお薦めします。

そこには、親に虐待を受けた話は出てきません。
たとえば肉体的・性的な暴力を受けたり、食事を抜かれたり、
病気になっても医者に連れて行ってもらえなかったりであるとか、
そういういわゆる目に見えるひどい『虐待』話は
出てこないのです。

そのいっぽうで、精神的に逃げ場がなくなる心境に追い詰められたり、
親の過剰な期待や抑圧や身勝手を無抵抗に受け入れるしかなかった、
日常生活そのものが苦しく長かった子供時代が書かれています。

―― もちろん私も、親をやたら否定的に見るのがいいことだとは思っていません。
大切なのは、ありのままに現実を見ることと、
それができる状況、時間、ポジションを得ることです。

「平井さん、そんなこと言ったって、私の親に限って問題などない。あるわけがない」と
弁護したい心境はわかります。
・・・かくいう私自身が、神経症の治療に取り組んだ当初は、
「親は絶対間違わない、親こそ素晴しいんだ教」を信じきっていましたから・・・。(^^;ゞ


でも、端的に言ってしまえば、神経症の人は、
親のエゴに押しつぶされながら生きるしかなかったために、
神経症(不安障害・ノイローゼ)になってしまったのです。

世の中には、「わかりやすい劇的なトラウマ・ドラマのようなトラウマ」よりも、
目に見えない、意識されにくい抑圧のほうが、はるかに多いのです。

つまり、「自分の家は、なんの不自由も事件もない、平凡な家庭…」
と思っている日常生活のなかに、意外にも症状の原因があることが少なくないのです。

でも、クライアントのためにふさわしい仕事をこなす専門家の援護や保護や防御なしに、
ただ、過去の記憶と―― そのなかでもショックだったり悲しかったりするものと ――
直面させられることは、厳しくて、精神的につらくなる場合が多いです。
神経症は、原因を知り抑圧されたエネルギーが解放されれば、治ることが多いのですが、
過去の記憶にまつわるつらい感情を適切に処理することが心理療法ではもっとも大切です。

ここがうまくいかないと、今度は神経症より、もっとやっかいな問題が持ち上がることもある。

つまり、鬱病になってしまったり、怒りや悲しみや虚しさという、
これも味わい続けるにはつら過ぎる感情がなかなか治まらないことも考えられます。
(トラウマを思い出させるだけでやめてしまう心理療法家もいますが、
そのような心理療法は害になるだけなので、受けないほうがいいと思います。)

心理療法には、問題解決にはなくてはならない「直面」のつらさを軽くして、
なるべく短い時間と少ない精神的労力で、スムーズに難関をくぐらせて、
回復に導く働きがあります。(私はそれこそが心理療法だと思います)。
その人の人生を肩代わりすることはできませんが、
その人が背負ってきた重荷を、痛みを少なく下ろして楽になるために、
最大限のお手伝いをするのです。

『プライベート・アイズ』を制作したときは、
まだ私は、自分が立てた仮説、
「ふだんの日常生活のなかに心を病ませるものが存在しうる」
が、はたしてどこまで通用するか、
不明だったのですが、多くの『プライベート・アイズ』の受講生さんから、
テキストに書かれた私の体験が、自分と重なるという共感の声が届き、
そしてその方々がそれをきっかけに、勇気を得て元気を回復していくのを拝見すると、
やはり「自分では気づくことができなかった些細な?神経症の原因」というのは、
私が想像していた以上に多かったことを確認して安心しました。

とはいっても、当然のことながら、
誰でも彼でも「気づいていない心の傷がある」というわけではありません。
現在心も身体も健康で、楽しく過ごしている人は、
この話とは無関係だと思っていただいてかまいません。

ただ、
このことを言う人がまだ少ないので念を押しておきますが、
前回ご紹介した本
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『だから母と娘はむずかしい』http://tinyurl.com/b2pro
フランスの精神分析学者 キャロリーヌ・エリアシェフと、
同じくフランスの社会学者 ナタリー・エニックの共著、夏目幸子訳 
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にもあるように、子供が親から見えない縛りを受けて動けなくなるのって、
別に罵詈雑言を浴びせられたり、怒られることや、虐待されること

         だけじゃない

のです。

この点について社会的に認識がなされるのは、これからだと思います。

―― とはいうものの……、現在とくに親子間で問題がない人まで、あれこれと
   思い煩(わずら)ったり、不安になったりしないでくださいね。(;^_^A

   問題があれば必ず何か現象として現れてきます。
   それが、心身症だったり、心の悩みだったりするわけです。―― 

最近は、テレビなどでも、心の病と心的外傷(トラウマ)の関係が
強調されるようになったので、このあまりに単純な方式、
「心の病・身体症状=テレビドラマに出てくるような劇的な虐待トラウマが原因」、
これだけが、情報としてインプットされている、というか、
先入観というか、知識として頭のなかにある方も多いようですが、
複雑な心のしくみを、短絡的で極端な図式で解けるわけはありませんし、
それはあまりにも誤差の大きいコンセプトです。

毎日を楽しく過ごしている人まで、トラウマ探しをする必要はさらさらありませんが、
ただ、
「私にはトラウマはないのにこんな症状に悩まされている」という方は、
立ち止まってちょっと考えてみてほしい、ということです。

でもじつは……打ち明けますと……(^^;;;、
私自身が不安神経症(不安障害・ノイローゼ)で苦しんでいたときも、
「うちの親には何の問題もないのに、どうして神経症になどなったんだろう?」
と、書痙で相談くださった方と、すっかり同じことを考えていました。
それどころか、「うちの親は人間的に素晴しく世界一」だと本気で考えていました。
( 当時の私が泳ぐのを許されていた世界は、とても小さく狭かったですね……。)
他人からも、「何の不自由もなく育ったお嬢さん」と言われたりしていましたし、
両親とも人当たりがよくて、とくに母親は「優しいお母さんだね」と見られていたし、
自分でもしっかり親に守られて大切に育てられたとばかり思っていましたよ…(^^;ゞ

しかしそれからまもなく(?…2ヶ月は私にとっては長い長い日々でしたが)
神経症(不安障害・ノイローゼ)から脱出できたのは、
「症状を消すためなら、自分の持っている考えを改めてもかまわないから、
有益な手だてが欲しい!」と願い、探したからです。
自分にとってはなじみのない方法や考え方であっても、とにかく試してみる!
いったんは、受け入れてみる、その結果で判断するように一生懸命に努力しました。
たとえそれが「常識」と正反対だろうと、無名な人の言うことであろうと、
危険がなさそうならば、とりあえずは拒否せずに何でも素直に受け入れて試してみたのです。

「自分はなんでも知っている(自分はつねに正しい)」という思い込みがあると、
回復への道を自分自身で閉ざしてしまいます。

もう少し柔軟な気持ちで、「自分自身が自分について把握していなかったことを、
赤の他人が知っていて、それが自分を助けてくれることもある」
というふうに考えたほうがよろしいかと。

それと、誤解のないようにお願いしますね。(^^) 

『プライベート・アイズ』は、わりと巷によくある、安易な心理療法、
トラウマ探しが目的の、「そうよ、あなたのトラウマは、それよ、それ!」
みたいなものでは あ・り・ま・せ・ん。^^;

(そういうのまで心理療法と呼んでいいのかどうかわかりませんが)

とにかく、何がトラウマになっているのか、引き金になったのか、
最初からわかっている人は、事故や災害や犯罪に巻き込まれた場合をのぞいて、
そんなに多くないのです。
心の中で自分をいくつかに分断している、見えない障壁を取り除いて、
新たな世界と自分のための楽しい人生を構築していくのが、
精神療法(心理療法)の目的です。

たいていの人間は、自分自身の生育歴について、
それが恵まれていたのか、そうでなかったのかは、よくわかりません。

経済的な面ではわかりやすいですが、こと心理面では自覚しにくいものです。

ご自分の生育歴を新しい自由な角度から振り返って、
過去の自分が現在の自分とどう関係しているのかを検証し、
心の秘密の部屋を開けるマスターキーとしてリリースしたのが、プラアイです。

『プライベート・アイズ』は、
自分の過去にどんなことがあり、どんな想いをしたのか、
そこからチェックできるツール。
あなたが楽しく健康に生きるために、邪魔しているものを取り除くお手伝いをします。

   http://hiraiyoko.com/nh.html プラアイセミナーページ 
 

書痙と対人恐怖症状(不安障害・社会不安)の深層心理

書痙について、私なりにもう少し考えてみたいと思います。 

対人恐怖症にも共通する悩みですが、
自分への要求が厳しいのと、自信のなさからくる、
「見られる」「判定される」不安や恐怖ではないか?と推測されます。


字を書くときは、一瞬ですが、目の前の人の視線が自分の手元に集まります。

その人が自分の書く字の優劣をジィッと見つめているような気がします。
自意識が強い人にとっては、そんな気がしてなりません。

そしてさらに、自分のなかになかに、気持ちがめり込んで?
一極に集中してしまいます。

何か口に出して紛らわすこともできません。
自分は相手からジィっと観察されているのですから、
完璧に?その期待?に応えないといけない。

でも自分は……もう「見られる不安感」の嵐のなかにいるのでしょう。
自分のなかに起こったパニックのまえに、
無力感と、拘束されたような感触を味わってしまう。。。。
それが手の震えになって出てくる。。。
なおさら焦る。。。。

他人は、自分を別に厳しく観察しているわけでもなんでもないのですが……。


こういう方は自意識が強いとか、完璧主義だとか言ってしまえばそれまでです。
でも、なぜ自意識が強くなったのか、自分をよく見せようとしてしまうのか。

それは、
ミスしてはいけない、きちんとしなさい!と厳しく教えられてきたり、
または、親から安心感を与えてもらえなかったり、
失敗したとき、大丈夫だよと励ましてもらえなかったせいだと思います。 

手が震えるのは、器質的な異常がなければ、
心が凍えているということです。象徴的ですね。

対人恐怖がある人は、もともとTA(交流分析)でいうところの、
基本的信頼感が親との間で築かれていません。

たとえ何か特別大きなトラウマや
虐待され続けた体験はないとしても、両親の庇護のもと、
安心してのびのび育ってくることができなかったのです。
あるいは、親御さんが、過保護、過干渉など、自主性を摘んでしまっていたり……。

対人恐怖症の人は、内面的に、他人への信頼感や、
安心感や、自信、健全な自己愛が 足らない……心の栄養不足なのです。

交流分析では、3歳までの基本的信頼感ができていることが前提なので、
基本的信頼感が育たなかった人には、打つ手がありません。 

でも、それように創られたプログラム 『プライベート・アイズ』で、
自分自身を好きになったり、自分の多少の失敗を許せたりして、
少しずつ自信がついていくと、対人恐怖症も、緊張や不安から来る書痙も、
悩むことがなくなり、忘れてしまい、ふと気がついたら自然と消えていた、となるはずです。
『プライベート・アイズ』では、症状をすぐに削るような無理はしません。
症状だけを潰そうとすると、別な形で、もっと困った形で出てくることもあるからです。 
 

とりあえず……書痙の応急処置として、こんなのはいかがでしょうか?

「多少ヘタでも震えても死なないし、笑われない!」
「震えても何か書ければそれで上等!」と開き直っては?
書痙の人にとっては、文字を書くのは、新人歌手がステージにあがって
衆目の前で歌を披露することぐらい、ものすごいプレッシャーでしょう。

もうひとつのヒントは、無理に「緊張しちゃダメ!」と思わないこともテです。
「私は今とても緊張している」と意識して観察する。
自分の状態を言葉に出して(心のなかで思ってもOK!)
観察していると、ほんの少し、緊張が軽くなるのがわかると思います。

それから、「あ〜、書き慣れなくてすごく緊張する〜」と、わざと相手に聞こえるように、
つぶやいてみたりしてはいかがでしょうか。
自分から欠点を先に暴露して打ち明けてしまうと、多少手が震えても、時間がかかっても、
精神的にはかなり楽になれるはずですよ。 

達筆な人は別として(^0^*、字を書かされるのって、
誰でも楽しいとは感じていないはずですよ。

文章が長くなったので、精神分析のよい例・悪い例は明日に回します。


―― 2008年9月20日 青字部分他、随所修正加筆 ――



……………………………………………………………………………………………
●編集後記
……………………………………………………………………………………………

プラアイ受講生のFさん、励ましのメールありがとうございました。

「内容もりだくさんのメルマガありがとうございます」
&「次回のテーマとくに楽しみにしています」とのこと。 

ある石油会社のキャッチフレーズからのパクリですが、
「こころが満タンに」なりました。(^^) 

読者の数が増えるのもひとつの大きな励みですが、
こういった直接メールをいただくと 
よっしゃあ、さらに充実したメルマガを出そう〜!
とノリノリになれます。

平井がこのメルマガを発展させながら長く続けられるよう、
今後ともよろしくお願いいたします。 

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最後まで読んでくださってありがとうございましたッ。

では明日、またここでお会いしましょう。(^-^)ノ~~


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