『"It"(それ)と呼ばれた子』児童虐待を生き延びて幸福をつかんだお話(73号 2005・7・29)

平井です。
毎日暑いですが、お元気ですか? 

今日もメール開封してくださってありがとうございます。(^^)  

児童虐待を生き延びて幸せをつかんだ話

今日からは、このシリーズを読んでみたいと思います。

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●(それ)と呼ばれた子 デイヴ・ペルザー著 田栗美奈子訳

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児童虐待のノンフィクション『"It"(それ)と呼ばれた子』からはじまる
三部作は、以前から目にしていた書籍です。

文庫になって久しいのですが、第一部『"It"(それ)と呼ばれた子』を、
これまで何度か手にとってみたものの、
実の母親の、主人公である息子への憎しみと心身への攻撃とが残酷すぎて、
とても読むことができずに、
父親が家を出ていったことと保護されたこと以外、内容がわかりませんでした。

先日この本がマンガになって書店に並んでいるのを見つけて手にとってみました。
『"It"(それ)と呼ばれた子 コミック版』では、
ストーリーは忠実ですが、残酷さがあまり伝わってこないので、
さほど苦痛なく読むことができ、それで内容がやっとわかりました。

               ________
デイビッド・ペルザー氏が、カリフォルニア州史上最悪と言われた
              ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
この過酷な虐待を生き延びることができたのは、はたして、
彼自身や、翻訳者や読者が言うように、
「どんな辛い状況にあっても人間は生き抜ける力がある」から……?
それだけが理由なのでしょうか?

母親を許すことができたのは、それがたんに
(憎しみからは何も生まれない)という当たり前の分別や、 
憎しみと暴力の連鎖を断ち切ろうとする勇気だけで、
なしとげられることだったのでしょうか?

彼が犯罪にも走らず、自殺もせず、精神病にもならず、
結婚生活でも、DV(ドメスティックバイオレンス)に走るどころか、
配偶者に愛情を注ぎ、幸福な結婚生活を営む能力があるのはなぜでしょうか?

ペルザー氏に息子が誕生して以来、子煩悩な父親として自然に可愛がり、
親子の温かい交流ができるのは、なぜなのでしょうか? 

自分を危険な目に遭わせた母親に、それでもなお受け入れてもらいたい、
認めてもらいたいという願いを、ペルザー氏は成人後もずっと抱いていた
その心理状態とは、どんなものだったのでしょう?

そもそも、なぜ彼の母親は彼を虐待し、しかも自分から逃げ出すのを禁じ、
彼(息子)が警察に救い出され、保護されてからは、精神病院に送ろうとまでしたのか?

彼が成人してから会いに行っても絶対に非を認めようと
しなかったわけは?

次号から、これらの疑問にひとつひとつ答えを求めるべく、
シリーズで書きながら考えていく予定です。

● 備考: 

アリス・ミラー博士の話は、3〜4回ぐらいと思っていて6回になりました。
今回もそれぐらいになるか、またはあっさりと結論にたどりつくかは、
書いてみないとわかりません。(^^ゞ

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★デイビッド・ペルザー氏、きょうだいの覚え書き

長男ロン・次男デイビッド・三男スタン・四男ラッセル、
五男(末っ子)ケヴィン。

★参考文献

『”It”(それ)と呼ばれた子 幼年期』
http://tinyurl.com/9krdt

『”It”(それ)と呼ばれた子 少年期 ロストボーイ』
http://tinyurl.com/9smv8

『”It”(それ)と呼ばれた子 完結編 さよならIt』
http://tinyurl.com/dmhc2

『”It”(それ)と呼ばれた子 幼年期』コミック版
http://tinyurl.com/c3th5

『ペルザー家 虐待の連鎖』リチャード・ペルザー著 佐竹 史子訳
http://tinyurl.com/d7c3v

★★★ところで、前置きとして念を押しておきます。

児童虐待・幼児虐待を読むときに、間違った読み方というのがあります。

それは、

「世のなかには、こんなにたいへんな人がいるんだから、
私(俺)の苦しさなんて、たいしたことない」

と、我が身の環境のつらさを軽く見積もった結論を出してしまうことです。

まあそう急がないでください。  (;^_^A 

くらべるなら、健全な環境とくらべるべきではないですか?
だって、健全な環境で生きる権利は、誰にでもあるんですもの。

そうでしょう? (^^) 

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●編集後記

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メルマガ発行休んでいるあいだにも、読者さんが増えて嬉しいですー。

さて、『”It”(それ)と呼ばれた子』について書き終わったら、
その次は、『プライベート・アイズ』受講生さんからの
メールで気づかされたことなぞ、取り上げてみようかな。

私がなぜ直接、受講生さんの精神分析をしないか、とか。(^^) 

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