ロールモデル&インナー・チャイルド&トラウマの再現(第50号 2005/1/18)

平井です。こんばんは。(^^) 

ではさっそく前半戦にいきましょう。(^^)

成功への道のり 〜ロールモデル〜

ロールモデルとは、理想像のようなもの。

たとえば、野球少年にとってはイチロー選手がそうですね。 
こうなりたいという理想像、それがロールモデルです。

ロールモデルはどうやって見つけるか?

子供は、なりたいものに同一化し、自分もそうなれると期待します。

でも、大人になってしまうと、
それは無理だろうな〜という想いのほうが先に立ちますね。

大人になったあなたは、自分が活躍できる分野がおわかりだと思います。
わからない方は、自分の興味が持てること、得意なこと、好きなことから、
探してみてくださいね。
自己実現は、嫌いでたまらないことからは生まれないと思います。

自分のやりたいことがわかったら、
その分野で成功している人を見つけることができるでしょう。

候補が何人もいるうちで、最適なルールモデルは誰か、
多くても数人にしぼったほうがいいです。 
ここで大事なのは、もちろん、憧れることそのものではなく、
「自分もそうなる・理想に近づいていく・イメージ」を描きやすい人です。

それには、なるべく、身近に感じられる、
親近感とか、共通点を持てる人がふさわしいです。
同じ郷里出身であるとか、同じ年代であるとか。

こじつけかもしれませんが、
「この人ができたんだから私にもできないことないんじゃないか?」
って思えるといいです。(^^) 

「自分にもひょっとしたらできるんじゃないか?」というところから
入るのは、潜在意識の懐柔(?)のための戦略なんですよ。

誰でも、いきなり大きな理想を一日や二日で実現することは無理です。
ここで無理に押すと、顕在意識と潜在意識の喧嘩になってしまう。

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顕在意識(理性・知性・意志)「できる・したい」

潜在意識(本音・過去の経験からくる認識)「そんなの無理」

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これで押し問答していたら、いつまでたってもどこにもたどり着けません。
だいいち、何かを始める前に、これだけで疲れてしまいませんか?

ですから、とっかかり、足掛かりとして、
「自分にもできそう」という感触は、大事にして欲しいのです。
その気持ちでまず一歩踏み出してみることです。

※ 否定的なメッセージなら、私たちは
おそらく、山ほど刷り込まれているわけですからね。
  

次は、心理学的・精神分析的なコーナーです。

人間関係で悩んだら

これから言うことを、
人間関係がうまくいかないときに考えるヒントにしてもらえたら嬉しいです。

たとえば、自分でもそれほど悩まなくてもいいことなのに、
ここまで深く傷ついているなんてなぜだろう?とか、
どうして相手にたいしてそういう期待を持っているのかな?と、
ちょっと自分で自分がわからなくなること、ありませんか?(^^) 

もしそうなら、その自分の気持ちや要求を、
もう少し掘りさげてみてください。 

自分の欲求が、良識的な、要求しておかしくないものどうか、
理にかなっているものかどうか、じっくりと考えてみて下さい。

あなたの相手にたいする要求は、○(妻・夫・親・子)として、
○○(子供・両親・友人・恋人・上司・部下・同僚)として、
相手に満たしてもらって当然のことでしょうか?

YESかもしれませんね。(^^)  
配慮のない相手のほうが、態度を改めるべきことなのかもしれません。

あるいは逆に、人や、時と場合によっては、NOかもしれませんね。(^^)  

これはケースバイケースなので、
いちがいに、どちらと決めつけることはできません。

自分と相手の人間関係を、利害関係を、じっくりと冷静に、
客観的に考えてみてください。
考えてみた結果はさまざまでしょう。

あなたは、相手に「〜して欲しい」と伝えるべきかもしれません。
それとも、相手の態度をそのまま受け入れるのが適当なのかもしれません。
あるいは、相手に求めていることが、少し期待過剰なのかもしれません。

一番目の場合は、はっきりと、感情的にならずに要求を伝えることです。
やんわりと拒絶することも必要かもしれません。 

二番目の場合は、赦すことしかできないかもしれません。
場合によっては前向きの期待をして待つことが必要になるかもしれません。 

三番目の場合は、相手と自分の問題から少し離れることが必要かもしれません。

三番目の場合について、もう少しくわしく述べます。

自分の要求が少し現実離れして、大きいのではないか、
なぜここまで不安になるんだろう?
どうして恐れるんだろう?
と思ったあなたに、私からの提案です。

その否定的な、不快な感情は、もしかしたら、
以前にも味わっていた苦しみではないでしょうか?
その悲しみやみじめさに『馴染(なじ)んだ感じ』はないでしょうか?

あなたがはまって、抜けられなくなっている、
悲しみや辛さのなかに、不思議に親近感はないでしょうか?(^^) 

未解決の感情は何度でも再生される

人の想念や条件反射というものは、レコードのようなものです。 
過去の体験や感情が、すべて潜在意識や身体の細胞の記憶として刻まれていて、
似たような体験をしたときに、
即、昔のデータから、反射的にスイッチが入るのです。 

☆ レコードを見たことがない方のために申しあげると、
 丸い平たい円盤で、円の外から中心に向かって、溝が彫ってあります。
 これを、レコード・プレーヤーのターンテーブルにのせて、
 溝の上にレコード針をのせると、音が鳴るしくみです。☆

「オリンピック・レコード」などというように、
レコードとは、記録そのものも意味します。

満たされなかった昔の体験・記憶・想念は、
適切な処理をほどこされないと、いつまでも潜在意識に残り、
癒される・解決される機会を待ち望み、すきを見ては顔を出します。

これをあるサイトでは、インナー・チャイルドが肝心の場面で、
出てきて悪さをする、欲求不満で暴れる、という表現をしていましたが、
内なる子供に、つまり三つ子の魂に、
大人の自分を困らせようとか、そこまでの悪意は、ないのです。
無意識の条件反射といったほうがいいのです。

親子間の愛情や、友人や学友、同僚との友情や、
上司や部下にたいする態度も含めて、
期待や不安・恐れなどは、そのもとをたどっていくと、
そのほとんどが、子供時代の驚くほど簡単なことがらに、
あっけなく収束されていきます。

じっさい、『プライベート・アイズ』セミナー受講生さんたちは、
テキストにそって自己分析をすすめていくと、
大人になってから現在までの、
自分の反応・思考・感情・言動へとつながるパターンの原型が、
子供時代に形成されていたものであったことに、とてもビックリされます。
子供時代のできごとがその後のその人を創ることについて、
まだまだ一般の方には正しく理解されていないことですからね。(^^) 

原初(の叫び)療法(プライマリーセラピーおよび、プライマリースクリームセラピー)理論でも、
交流分析(TA)理論でも、日本のことわざ「三つ子の魂百まで」のように、
人格形成は、人生の初期の三歳頃までに大部分なされるとしています。

私が『プライベート・アイズ』セミナーを通して
精神療法(心理療法)を教えていて、われながら不思議だったのは、
どうして、受講生の方たちは、『プライベート・アイズ』で、
自分の感情の原因をつきとめると癒されて元気になるのか、です。 

もちろん、頭では、理性では、精神分析(とくに平井式自己分析)や
心理・精神療法の理論や技術などがかなり強力なツールであることは、
じゅうぶんわかっているのです。

でも、不思議。
『本当の自分・本当の感情・子供のときの気持ち』を知る、
そんな簡単なことからはじまる一連のスキルが、
なぜ、大人になった自分の現在の人間関係がよくなったり、
仕事の効率があがったりするのか。

なぜなんでしょう?

継続的に、次々とお礼や感謝の報告をいただいても、
私は、やっぱりまだまだ、半信半疑だったんですね。 

でも、最近わかってきました。 
そのわけが。

プラアイの自己分析の手法を使って、
『この出来事から自分は何を感じているのか』を探って原因を知ったとたん、
「あ゛あ゛〜〜〜〜! そうなんだ〜〜〜! 
 私が感じていた(不安・悩み・怒り・おそれ)の正体はこれ゛だったんだ!」
って、すごく意外で単純な事実というか現象に、まず驚くわけです。  

で、ここでふつう、がっかりすると思うでしょ?(^^) 
自分の不幸な過去?に、落ち込むから、だからトラウマ再生はヤダって。

でも、そういう持っていき方は、絶対にしないんです。私は。
だって、自分がもし、そんな粗末な扱いをされたらイヤだから。 

『プライベート・アイズ』では、
落ち込まないでいい再生法を使っています。

『プライベート・アイズ』セミナーの場所こそ、
受講生さんがご自分の真実を知ったときに、
ふさわしい受け皿や安全な場所となりえるように、
準備して用意してあるのです。

自分で自分を発見し、手当てして回復していける

西尾和美先生がリプロセス・リトリートと呼んでいる、
癒しと回復と再生のスキル、自分を元気にする手法、
原初療法、インナー・チャイルドの癒し、ヒプノセラピーとか、
そういうセルフ・ヒーリングのスキルも、
プラアイにはセットに入っているので、そのまんま、
自分を勇気づけることができちゃう。

けっきょく、今の自分が好きになれるし、
なにより、「自分はこのまんまでいいんだな♪」って、気がつく。

一個でも、こうして気づきを得ると、
「そういえば、これまで人に対して、オール・オア・ナッシングで、
 身構えて警戒していたんだな〜。
 あんな想いもうしたくないって、
 でももうそんな心配しなくていいんだなぁ……」とか、
他のことにも気づいたりしてくる。
よけいな肩の力が抜けちゃうんですよ。

『プライベート・アイズ』を通じて受講生さんと接していると、
私の力だけでもなく、受講生さんの努力だけでもなく、
何かもっと大きな治癒の流れ、建設的な偉大なエネルギーが、
豊かに流れているのを感じます。

何かの意志?と大きな流れ

何か見えざる意志の手があるようにすら感じるときがあるんです。(^^) 

私は、直接誰かに師事して心理療法(精神療法)を教わったことはないのですが
(自分のスキルの補足・刷新のための勉強は、死にそうなくらいやってますが)、
受講生さんに質問や相談をされると、
直感的に、まだどんな本にも(まだ)書かれておらず、
どんな偉い先生も教えてくれないような知恵や答えが、
ためらいや迷いなくスラスラとたくさん出てきて、
それを伝えると、受講生さんからは、的確すぎるほど的確だとか、
効果があったと驚かれたり感謝されたりするからです。 


ヒプノ・セラピーとインナー・チャイルド

■ 今日の本プレゼント

「わたしは誰 ?そして、ヒプノセラピーが始まった?」
井形慶子(いがたけいこ)

乳児を抱えて離婚したキャリアウーマンの筆者。
彼女が悪夢にうなされるようになったのは、
再婚相手とめぐり会い、最高の幸福をつかんだ瞬間からでした。 

学生時代から娘を出産するまで繰り返し見ていた恐ろしい夢。
母親に執拗に追いかけられ、庖丁で殺されそうになる恐怖。

現実にはなかったこの情景の意味を求め、
筆者はやがて、潜在意識とつながるヒプノセラピーに興味をもち、
セラピーの予約を取ります。 

セラピールームで幼児期退行(ヒプノセラピー)し、
筆者が出会ったのは、前歯の抜けた、
やせっぽっちで、手足が細く貧弱なインナー・チャイルドでした。。。

☆ なお、この本を参考にインナー・チャイルドワークをすることは、
あまりおすすめしません。なぜなら、このセラピーでは、
インナー・チャイルドと遊んだ後、
もの淋しい孤独な環境に置いてきてしまっているからです。

それでも、この本が書かれた1995年9月の時点では、
草分け的な情報だったと思います。

当時、潜在意識に入って自分を癒す方法として、
インナー・チャイルドが比較的安全であることや、
その素晴らしい効果も、
一般的にはまだまだ知られておらず、
いらない記憶まで呼び出して危険だと誤解されていたので、
ここに掲載されていることは、
当時としては、かなり新しかったと思います。(^^) 

平井は、それよりもさらに7年早く、1988年当時に、
自分で考えて工夫したインナー・チャイルド・ワークをやって、
効果出してました。(^^)V

そのころは、インナー・チャイルド・ワークというよりも、
そもそも、インナー・チャイルドそのものがまだ、
心理療法の手法として使われておらず、
アヤシゲ?な、瞑想とかニューエイジ思想のなかに、
インナー・チャイルドのことを見つけました。(^^) 

この『わたしは誰 そしてヒプノセラピーが始まった』は、
著者をふくめた登場人物が、生きるということにたいして、
精神世界に回答を求めて試行錯誤したり、
禅に回答を得たり、宗教にはまっていたりして、
「そのまんま生きればいい」というところに到達する途上?であることが、
読みどころのひとつともいえるでしょう。

トラウマは何年も過ぎてから症状として現れることも多い

また、人間の心の真理というか、
精神分析理論や原則が、ここでも当てはまるのが見て取れます。つまり、
――心の闇からのぼってくるものは、癒される時を待っていて、
タイミングを見計らって症状を生じさせる――
ということです。

現実の状況がおさまって、他に何も問題がなくなってからが、
潜在意識にあるトラウマが警鐘を鳴らすタイミングであること、
その相関関係が、この本でははっきりと見えます。
 

インナー・チャイルドのワークブック

繰り返しますが、この本を、
インナー・チャイルド・ワークブックとして使用することは、
おすすめしません。
心理療法の数々のスキルの中で、
インナー・チャイルドの癒しに限って言うならば、
西尾和美先生のご本があります。

アダルト・チルドレンと癒し 西尾和美
   http://tinyurl.com/mnz7t 

※以前も書きましたが、この本には実父による娘への性的虐待の話がありますので、
同様の体験がある人は注意してください。

市販の本の中では、インナー・チャイルドについて、
これが一番イメージしやすいと思います。
西尾先生の本は、他にも癒しのワークプックなどがあります。

さらに、もっとより体系的・総合的・効果的に行なうのであれば、
手前味噌になりますが、私が主宰しているプラアイのテキストがおすすめです。

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●編集後記

毎日和文・英文の迷惑メールが届きますが、
ひとつ、面白いものがありました。

件名が、『 Unlock power of 〜 』というものです。(^^) 

「なるほど、うんうん。
 可能性とか、幸福のカギってこういうことだな〜。
 潜在意識のすごいパワーをアンロックすること!」

 アンロックとは、固く締まっているカギなどを開けること。
 パワーをアンロックするのは、あなたしだいってことです。

あなたのバックには、無限の可能性を秘めた潜在意識が控えているのです。
そのパワーを全開にするのに、踏ん張って努力する必要はない。

ただ、カギを開くだけでいいのです。 

あなたは、この言葉から、どんなステキなことをイメージできましたか?


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