ターミナルケア『死ぬ瞬間 死とその過程について』E・キューブラー・ロス/キリスト教と生まれ変わり(44号 2004/11/29)

こんばんワ。平井です。

今日は本の紹介です。

    『死ぬ瞬間 死とその過程について』
    E・キューブラー・ロス 鈴木晶訳 中公文庫 

    原題  On Death and Dying

キリスト教精神にもとづいて死そのものを直視する、
教会のパイプオルガンの音色のような、荘厳で格調高い本です。

ターミナルケア(癌などで死にゆく患者を看取る末期医療)に携わる人、
家族を看護し、その死に直面している人の指針となるでしょう。 

私的には、章ごとに挿入されているインドの詩人・思想家、タゴールの詩が、
死を見つめようとするこの重いテーマの本に、息抜きと彩りと豊かさと、
同時にさらなる深遠さを添えているように思います。

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原題  On Death and Dying  からすると、
意味するところは、『死と 死にゆく過程を見つめて』といった感じです。

この本は百回以上版を重ねたロングセラーの新訳です。

訳者の鈴木晶先生も、いったんはタイトルの変更を検討したようですが、
このタイトルですでに広く知れ渡っているから変えなかったとのこと。

カバーの裏にこう書いてありました。
この本の性格をよく表現しているので、付記しておきます。

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死とは、長い過程であって特定の瞬間ではない―― 人生の最終段階と、
それにともなう不安・恐怖・希望……二百人への直接面接取材で得た
“死に至る”人間の心の動きを研究した画期的な書。

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キリスト教的な『死』の観念、つまり死後の再生はないという価値観と、
それにまつわる恐怖心が、この本の背景にあるようです。

また、訳者あとがきによると、筆者はこの本を書いたときは、
死後の生や輪廻転生を信じていなかったのですが、
後日このテーマで熱弁をふるうようになったそうです。
キリスト教では生まれ変わりを絶対に否定しています。
そのクリスチャンが変わったのですから、たいへんなことです。

私たち日本人はそこらへんにはわりと寛容ですので、とくに問題はないと思います。
どちらにせよ、キリスト教を信じる信じないにかかわらず、
死に向き合わざるをえない人間と、家族やまわりの人々の迷いや恐れ、
苦悩を書き切っているのは事実で、
この本の価値はおちていないと思います。

〜平井 瑛子〜

 ではでは☆ 
   with best wishes  (^-^)ノ~~     This was written by yoko
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