精神療法(心理療法)家・セラピストの人柄とスキル(37号 2004/9/14)

 ◆ 巻頭言 ◆ 

 成功と幸福の条件は、
 『自分に最善のものを与える決意からはじまる』と言って過言ではない。

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平井です。

台風のあとは、残暑が厳しいですね〜。(;^_^A

さて、今日はいつもとちょっと違った構成でお送りします。

何回か読み直すと、この一通が、じつは
多重構造になっていることに気づかれるでしょう。(^^)   
 

では本題にはいりまーす。 

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  疑問と回答 
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私の場合、疑問をいだいて、でもすぐに返答を求めないまま、
心の片隅に置いたままにしておくと、答えは自然に手に入ってきます。 

これも、『プライベート・アイズ』で紹介している、自己分析と問題解決のスキルのひとつです。
 

精神療法(心理療法)家の人柄とスキル

【今回の疑問】 

 心理療法(精神療法)特別講座『プライベート・アイズ』の読者のY.Hさんが、
 メールのなかでおっしゃった言葉が、ちょっぴり気になっていました。 

 ↓ ここから 
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 平井さんは、メールの中で、
 専門家でもないし、と書いていらっしゃいましたが、
 私の中では平井さんは最高に信頼できる、すばらしい専門家であり、
 アドバイザー、カウンセラーです。
 だって、ご自分が同じ症状を乗り越えてきていらっしゃるんですよ。

 どんなすごい専門家も、自分が体験したという経験、
 そこからくる洞察には敵わないと思います。

 私自身も、平井さんが同じ症状を経験して乗り越えてきた、
 先輩のような存在だからこそ、もちろんお人柄もありますが、
 信じられるのですから。
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↑ここまで 

  Y.Hさんは、
  私が『プラアイ』のなかで、
 「催眠療法家でもヒーラーでもないのに、
  (人さまに・しかもメールで)指導できるなんて自分でも不思議」と、
  気持ちをそのまま書いたので、それについての意見をおっしゃってくださっのです。(^^)

 ☆ この方と私とは、すっかり同じ症状というわけでは
  ありませんが、家庭のなかで心に傷を負い、
  それが身体に出て苦しんだという点では共通していました。

 そもそも、心の不調や病というものは、
 神経症(不安障害・ノイローゼ)、過敏性腸症候群、対人恐怖症、摂食障害、など、
 出る症状は多少表面的には異なっていても、そのおおもとをたどると、
 ほぼ同じことに集約されてきます。

 けっきょく、心が健康にすくすく育つことができなかった、

 ということです。
 非常に残念なことですが。

  この方は、インナー・チャイルドに会って、そのみすぼらしくてみじめそうなことに
  ひどくショックを受けていたので、
  癒しのやり方について個別に具体的に指示させていただいたのです。
  この方にとって最適なやり方がどんなものか、
  なぜかスラスラと処方箋的なアイデアが湧いてきて、
  しかもこれが正解だという確信に近い感覚があるのには、
  われながら不思議で、ビックリでした。 

 まるで指の方が先に文字を打っていて、頭が後からついていくような感じなのです。

  Y.Hさんが私のアドバイスに従ってやってみた結果は、上々でした。
  インナー・チャイルドの癒しはすこぶる順調に進んだのです。

  Y.Hさんには以前、催眠療法やNLPの要素を含むセッションを、
  メールで施したことがあります。
  (この様子は、『プライベート・アイズ』テキスト後半で公開されています。)

  そして今回も、メールだけでインナー・チャイルドの癒しもできてしまいました。 
  「メールカウンセリング」といったごく簡単なものではなく、
  本格的な自己分析(精神分析)と、ヒプノセラピーのインナー・チャイルドの癒しです。

  サービスにたいしてお金を払ってくださる方の期待以上のものを提供して、
  喜んでいただいたことは、私にとっても非常に喜ばしいことですが、
  私が気になっていたのは、「お人柄もありますが」という部分でした。 

 これは、私にとって、ひとつの大きな命題でした。 

 
 私は今までずっと、

 【心理療法の現場においては、医師なりカウンセラーなりの人格や、
  クライアントを尊重する姿勢が、ときにスキルに優先する】

  と思っていましたので、
  「お人柄もありますが、(スキルが優れているので評価できる)」という部分が気になったんですね。

 読者さん、ひいてはクライアントにとって、
 癒し手というものの存在がどうあるべきなのか、
 答えはどこにあるのか? 
  

 もちろん、知識もノウハウもスキルも、貪欲に取り込んではきましたが、
 なんでも突き詰めて考えてみないと気が済まない私は、
はたしてこの点はどうなんだろう?  

 そんな疑問を抱いたのです。 

 答は、意外なところからやってきました。


 もう二年前になります。 

 私はある開業医に『正常眼圧緑内障』の初期だと診断されて、
 以後毎日朝晩二回の点眼を続けていました。 

 
 本で調べても、緑内障は自覚症状がなく、治らないというのです。 

 とてもショックでしたし、
 トシをとるってこういうことなのかなぁと寂しく事実を受け入れてからも、
 危機感がなくて点眼はしょっちゅうさぼっていましたが。。。

 でも、その眼科内科医院が、この夏、病院を閉めてしまったんです。

 院長先生は高齢の女医さんで、髪を一部緑色に染めている(!)
 エレガントで優しくて美しい方でしたが、
 でももう耳が遠くて、しゃべっている言葉もはっきりしなくて、
 たぶん、週二回だけいる先生(息子さん)が継ぐんだろうなって
 予想してたのですが、……。 

 理由はわかりませんでしたが、病院が診療をやめるというので、
 一応紹介状を書いてもらいました。

 で、のんきな私は、やっぱり危機感がなく、
 点眼薬がすっかりなくなってからやっと次の医者探し。(笑)

 
 候補はいくつかあっても、どんなところかわからないので、
 一応、電話帳の広告とかを目安に、
 あとは、電話で窓口の対応を確認しました。 

 近所のところが事務的で感じが悪かったので、
 「よーし、こうなったら、どうせだから、
 地元で一番優秀な先生に見てもらおう!」と決心し、  
 有名で、評判がいい先生……すごく混んでいるというウワサ……
 に診てもらうことにしました。 

 どうせ通うのは数ヶ月に一回だから、待ち時間が長くてもいい。 
 各手術の経験も豊富な先生のほうが信頼できる、というわけで。 

 そのSY先生の診断はというと。。。。。にゃんと「治療不要」とのことでした。
 

 ほっとして、でもふと、
 「あれっ? 乳頭(にゅうとう)陥凹(かんおう)はどうなったの?」と、
 気になりました。 

 もちろん、乳頭陥凹、私のチチとは関係ないです(爆)
 『乳頭』とは、視神経の集まった部分が、乳頭に似ていてきれいなんで、
 こういう名前がついたそうです。

 以前の医師の診断では、
 その陥凹が大きい、これは病変だという診断だったんです。 

 会計を待っている間に、
 その旨を受け付けの人に伝えると、別の女性につないでくれて、
 その女性は、カルテを開いて
 「生理反応ってありますから心配ないですよ」って答えてくれました。 

 私「生理反応って何ですか?」

 受け付けの女性はニッコリ笑って
 「シラガが多いとか、シミが多いとか、人によってありますよね? 
  個人差のことです」

 シラガが多い? シミが多い?
 なんかあんまり嬉しくない答でしたが、意味はわかりました。(笑) 

 一生点眼を続けるのってゆううつでしたから、それから解放されて、気分はすっきり!


 今回のことで、私はこう肝(キモ)に銘じました。 
 

 とりあえずこれでいいやと妥協するのではなく、
 できる限り最善のものを自分に与えよう!と。

 以前のお医者様選びの問題点は、
 とにかく混んでいなくて、近所でラクに気軽に通えるところって、
 だけ思ってて、緑内障と診断されてショックでも、
 あえてセカンドオピニオンを求めなかったのですね。。。。(^^;
 

 SY先生の病院は、仙台駅周辺で、しかも評判がいいので
 患者さんが押し寄せて一人では患者をさばききないため、
 他に2人の先生がいたのですが、
 看護婦さんに「先生の希望はありますか?」と訊かれて、
 「待ち時間がかかっても、SY先生に診てほしいです」と伝えました。 

  
 SY先生はコワソーかなと思ったらそうでもなくて、
 納得のいく答がもらえて、ここに行ってみて、
 そしてこの先生にこだわって正解でした。(^^)    

 物質的なものにしろ、精神的なものにしろ、
 最善の物を自分に与えようとするのは、けっして悪いことではないのですね。 

 この私にも、だんだん、わかってきました。 

  というわけで、眼科の件で身をもって経験した通り、
  困っている人を助けるためには、
  ただ人柄が温厚なだけではダメで、当然的確な診断と処置ができなければ、
  役目をはたすことができないわけです。

  心理療法でも同じこと。
  セラピストがいくら性格がよくて、優しく穏やかでも、
  肝心の知識や判断力がなければ、
  相談者に余計な時間とお金をかけさせるだけで、
  なんの解決にもつながらないのだろうな、と想像できました。

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 編集後記 
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 今年は酷暑でしたね。 
 ようやく、少しずつ疲れが回復してきました。 

 ではでは、
 皆さん、残暑に負けないようにご自愛くださいね!

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