与えると豊かになる&イメージング上達&DHさんの質問から・幼児期の記憶は脳のどこにしまってあるか?(28号 2004/1/27)

皆さん、お元気ですか? 
風邪など引いていませんか? 

いつもメールマガジンを読んでくださってありがとうございます。
では、今日もさっそく、本題にはいります。 

もくじ
● 潜在意識活用法 <与えることは与えられること> 
● 特選! おすすめ潜在意識関連、無料でしかも質の高いメルマガ! 
● イメージングのじょうずな使い方 
● 幼児期の記憶  <精神分析的アプローチ>
● 編集後記

潜在意識の成功法則 与えることは与えられること

物事がうまくいく、願いがかなうというのは、 
受け入れる準備がととのったときに自然とそうなるのだと思います。 

人は誰でも、無意識のなかに、
「私にはこれくらいが相当だ。これくらいのものなら、与えられていいはずだ」
という無意識的な確信と自己評価があります。

その容量が大きければ大きいほど、たくさんのものを手に入れられる。 

できごとやものごとは、この無意識的な、自分にたいする評価に応じて
引き寄せられてきます。
これが、潜在意識の法則のひとつです。 

だから、無意識のなかにあるものをプラス思考でいっぱいにしなさい。

この言葉はもう、言い古されているくらい、
潜在意識について書かれたものであれば、どこでも目にしますね。 

それが簡単にできたら苦労はしませんよね? 

でも、案外それが簡単にできる方法がひとつあります。 
その近道は、人によいものを与えることです。
情報だったり、親切にすることだったり、場合によっては物だったり。

自分のできる範囲でやればいいのです。 
そうしていくうちに、自然と、自分にたいしての評価が高くなります。 
無理にプラス思考にしようとしなくても、気持が前向きになっていきます。 
 


イメージングの使い方

イメージングにとって大切なのは、成功している状態を感じることです。

かといって、イメトレだけですべてが解決するわけではない。 

プロゴルファーがボールを打つ前、
うまく飛んでいくイメージを思い浮かべてから球を打っているからといって、
まったくゴルフをしたことがない人の場合、
自分が放ったショットが、きれいな軌道を描いて飛んでいくのを、
鮮やかにイメージするのは難しい。

なぜなら、そういう情報がまだインプットされていないから。 

実際に身体を動かしてみないと、感覚はつかめないものです。
どんなふうに身体を回すのか、腕の振りはどうするか、どこで力を入れるのか。 

まずは、実際に繰り返し練習してみる。 
練習してみると、具体的に打った時の感触がつかめます。 
「うまく打ちたい」という気持も高まる。
そこではじめて「うまく打っている自分」のイメージトレーニングが生きてきます。 
 

私がスポンジケーキを一番最初に焼いたとき、
どんなにイメージを浮かべようとしても、それまでやったことがないから、
料理の本や、店先のケーキを思い出してやってみようとしても、
それが自分の手によって作り出されたものだとは想像できませんでした。

いちばん最初のは見事に失敗。

その後何度か繰り返し焼いているうち、
イメージを浮かべるのもだんだん上手になり、焼くのも上達し、
フワフワのケーキができるようになりました。

イメージを鮮明に浮かべる技術も、実際の行動によって育つのです。  

幼児期の記憶がないのはトラウマ(心的外傷)のため? DHさんの場合

DHさんへ 

メールありがとうございます。
本名はふせてもいいので、ハンドルネームと、
年齢・職業は忘れず書いてくださいね。 

身体の不調と、自尊心の低さに悩んでいらっしゃるとのこと。
幼児期のトラウマが原因ではないかと考えてみても、
記憶がほとんどないということですね。 

記憶がないのは、忘れてしまったせいなのか、あるいは、
何か決定的な原因があるからなのか。
それを知りたい、ということですね。

身体は心よりもじつは正直なので、おそらくは、その部分にまつわる何かの
事件があった可能性があります。 

自尊心が低いのは、あなたのせいではありません。 
生まれつき自尊心が低い人なんていないので、
周囲の人から、そんなふうに扱われてきたからでしょう。 

そしてその扱われ方が、自分の扱い方になっている、ということです。 
これを心理学的には「内在化した親」といいます。 
私たちは知らず知らずのうちに、親の考えや行動を基準にして
自分のものとしています。 

トラウマが幼児期にあった可能性をおっしゃっていますが、 
トラウマの有無に関係なく、
幼稚園以前の記憶をはっきりと覚えている方って、 
全体的にみても少ないと考えられます。 

よっぽど印象深いことでもないかぎり、 
時間が過ぎれば過ぎるほど、体験やできごとは自然と頭から消えていき、
忘れ去ってしまうものです。

★それが当たり前だと思って私達は生活しています。★ 
★実は潜在意識には蓄えられているのですが、
通常は、その記憶を取り出すことができないために、またその必要もないため、
「覚えていない・思い出せない」という表現になるのです。 

幼児期の記憶が思い出せない理由は、二つあります。  

1 当時の心理的な発達がまだ未熟であること。
2 DHさんがいうように、何かトラウマがあった可能性。

しかし、幼児期を思い出せないからといって、トラウマがあるとも限りません。


精神分析療法のおすすめ本

ここで、興味深い本から一部を引用しましょう。 
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  『精神分析で何がわかるか  ―無意識の世界を探る』福島 章著   
         http://tinyurl.com/hj3o4

第七章 自己分析への道  より 抜粋 

 記憶以前の記憶 

精神分析療法によって得られた知見によれば、エディプス期以前の体験は、
記憶を記憶として成立させる言語や、イメージについての概念ができ上がる前の
体験であるため、自己の歴史的体験として想起することができない。

そのため、この時期に心理的原因のある患者では、精神分析的心理療法の本質の一つである<洞察>によって治すことが困難である。

そこで、治療者とクライアントとの「出会い」や「感情的交流(修正感情体験)」、
あるいはクライアントの「成長」を促し、可能にする「治療的な場」を成立させることが必要になる。

         精神分析で何がわかるか http://tinyurl.com/hj3o4
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ちょっと横書きだと読みづらい文面ですが、
いかにも精神分析のメルマガらしくって、たまにはいいでしょ? (^^) 

フロイトの発達理論 子供が言語を獲得する時期と精神分析

エディプス期というのは、この本
  図解雑学 精神分析 
 http://tinyurl.com/kvbne

によれば  

およそ3歳から6歳の頃。
ですから、エディプス期以前というと、6歳以下の時期です。 

この時期にはまだ言葉を完全に獲得していないので、
自分の感情を自分でとらえきることができません。  

自分の体験を自分のものとすることができないというのは、 
いったい、どういうことでしょうか? 

では、わかりやすい例をあげましょう。 

これを今読んでいる皆さん、日本語を使わない状態を考えてみて下さい。

外国語が堪能な方は、その言葉も使ってはいけません。
そのうえで、自分のこと、今日のできごと、家族のこと、なんでもいいです。
ちょっと考えてみて下さい。考えようとしてみてください。
使っていいのは、イメージだけです。

光景だけ、風景だけ、感覚だけです。 
いっさい、単語を使わないで考えてみて下さい。

今日は〜したよなあ……。
↑ こんなのも言葉ですから使えません。

あいつはいい奴だ……。
↑ これも言葉です。 

俺ってひょっとしたら……。
↑ これも言葉です。 

ところで、今日の昼、何を食べたんだっけ? 
↑ これも言葉ですよ。

 
いっさい、言葉を排除して物事を考えてみて下さい。 

 
    ・

    ・

    ・

    ・

    ・

    ・

    ・

    ・

    ・

    ・

    ・


・・・どうでした?
できた方はいますか? (^^) 

・・言葉が使えないとなると、考えが全然まとまらないでしょう? 

頭のなかにはっきりしないイメージだけがぼや〜んとして、
舟でいうと錨(いかり)が降ろせない感じというか、
どこにもつなぎ止めておく安定感がないでしょう? 

たとえば、今日のお昼に食べたもののイメージを浮かべるとします。
すると絵が出てくる。

カツ丼?  カレーライス? 

大人はすぐにその固有名詞を出せますよね。

でも、子供はその固有名詞をまだあまりもっていない。
じゃ、その単語を知らない状態(まだその名称がわからない年齢)に戻った仮定とすると、
どうでしょう?

ある何かを食べたという、身体の感覚のみになります。
そこから思考を明確化することはできない。

言葉がない、イメージだけの状態では、
今自分が世界のどこにいるのか特定できないような感触なのです。

言葉をまだ使いこなせない子供は、自分ひとりでは、
感覚や感情を、うまく把握できないし、処理できないものなのです。

だから、それを無意識的に知っている、あるいは、
自分もそうやって育てられた多くの親は、
子供に向かって「〜だよねー」と声をかけて
その子の気持ちを代弁して気持ちをわかちあってくれるのです。

逆の方向から見れば、言葉を使わないで物を考えるということは、無理なのです。

これが子供の考察力の限界です。
言葉がないと、自分の感情すら自分で把握できません。

体験を整理したりすることもできません。 

生まれてから月日が浅く、
社会的経験の少なさからくる判断力の弱さもあります。 

できごとにたいして感じることはできるのです。
子供は感受性が強いので、大人よりもはるかに豊かなイメージをもっている。
でも、それを大人のようにうまく把握して、分類して、整理することができない。

物事や体験を消化するためには、大人から、ああだね、こうだね、と
気持によりそって解説してもらう必要があるのです。  

そういうわけで、
6歳以前に体験したできごとで、
そのときに大人が一緒にいて気持ちを代弁して共有してもらえなかったことで、 
しかも、悲しかったり、嫌な感じだったり、つらかったりした場合、
そのまま潜在意識に沈みこんで、心の澱(おり)になることが多いです。 


幼児期の記憶は脳のどこにしまってあるか?

子供時代、言葉が獲得されていない時期の体験は、イメージとしてだけ残っているのです。 
もっといえば、潜在意識・つまり本能にかなり近い部分に残っています。

いくら考えても、思い出すのは、なかなか難しい。  

なぜなら、潜在意識は記憶の倉庫ですが、心のとても深い部分にあって、
入り口には門兵が立ち、あなた自身、
つまり顕在意識(理性・知性)の侵入を警戒しているのです。
蔵から出してもいい、見せてもいい、知らせても問題のないものだけ、
顕在意識に出してくるのです。その他のもの、タブーは厳重にしまっている。

これを精神分析の言葉で「検閲」といいます。

精神分析でいう「検閲」は、超自我も関係してくる禁欲的なものですが、
私個人が考える「検閲」はもっとずっとシンプルです。

その人個人にとってもっとも大切な情報がつまっている重要な場所だから、
容易に近づけないように厳重な規制がかかっているのです。
パソコンでいえば、マイコンピューターのプログラムファイルのようなもので、
個人をそのひとたらしめているものです。

身体と心が未分化で、言語を獲得する以前の体験は、 
もしかしたら本能に関わる重大な情報の可能性があると、
潜在意識が判断して厳重に保管しています。   

この潜在意識という、重要な機密がある場所の前で、
侵入者を警戒して見張っている門兵をなんとかしないと、
潜在意識にはコンタクトできません。 

では、潜在意識のなかにコンタクトして情報を得るためにどうしたらいいでしょう?

説得しますか? 注意をそらせますか? うまく懐柔する? 
私はどの手も使ってみました。(^^)  

簡単にまとめてしまうと、潜在意識の扉を開けて、なかを探索し、
記憶を取り出す有効な方法のひとつが、催眠療法なのです。

注 催眠療法もリスクがあるので、受けるかどうかは、信頼できる先生を探して 
  ご自分の判断でなさって下さい。
  ちなみに、私の場合は、神経症(不安障害・ノイローゼ)を治すため、催眠療法的なことを
  自分で自分に行ないうまくいきましたが。
  当時は催眠療法という言葉すら、日本にはありませんでしたので、
  これでいいのかどうか、当時は不安でしたねー。(;^_^A

催眠療法も、精神分析の部分を取り出して改良したものだそうです。 
知れば知るほど、精神分析を考案したフロイト教授は偉大ですね。 

フロイト理論は、なんでもかんでも性欲に結びつけたがるのがどうも、
やらしいなぁ、欠点だなぁとそれだけはちょっと違和感もありましたが、
当時のヨーロッパの時代背景からすると、むべなるかなという気がします。 

その頃のウィーンの性に対する禁忌(タブー)はとても強くて、
女性は長〜いスカートをはいて、首まであるドレスを身につけて、
肌を露出しなかったし、ピアノの脚まで女性の脚を連想させるとして、
カバーをつけていたそうです。(ほんまかいな)

フロイトが発表した学説が性的な部分が多いのも、この性が抑圧された時代に
生きていた人だからこそなのでしょう。 

フロイトと精神分析の関わりについてこの本もおすすめです。
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具体的な人間心理を扱う分野に入り込めば入り込むほど、その学説は提唱者の
性格と生活とに密接な関連をもってくる。とくに、精神分析の理論は
フロイト自身を離れては考えられない。 

 フロイト――その思想と生涯  講談社現代新書 383
   http://tinyurl.com/hp8rm まえがき より 
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心理学を勉強したとき、シンデレラ・コンプレックスやら何やら
どっさりと買い込みました。
しばらくして必要なもの以外はどんどん処分してしまったのですが、
この本は、当時から大切にしています。

著者のベイカー氏は、歴史作家であり、心理学や精神医学の専門家でないために、
起こったできごとを淡々と追いかけていく形の、読みやすい文章です。

フロイトがどんな人物だったのかについて、人生と学説の関連まで
せまっており、一般の人のための精神分析の解説書としても役立ちます。 

精神分析は、勉強すればするほど役に立つし、深いですよー。

● 編集後記 

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