想念の力・うつの人を助けるには・過去の辛い体験を掘り下げる治療に疑問(16号 2003-10-04)

人間の想念の力

水の結晶の本、見たことありますか?

「ありがとう」と話しかけた水の結晶は、言葉にできないくらいきれい。

その反対に、否定の言葉をかけた水の結晶は……、不完全な形です。

「ありがとう」という言葉をかけるとき、愛情とか肯定の気持ちも伝わって 水の結晶がきれいに形作られるのではと思います。

人間の想念の力って、これだけ強いものです。

「アーメン」という言葉は、(必ずそうなりなる、そうなったことを受け入れます) という意味だそうです。

まだ現われていない現象を、もうすぐ現われてくるという期待と、 願いがききとどけられたという感謝をこめてイメージする。 これが祈りです。

「どんな宗教でも奇跡が起こるのは、この力が働くからです」と、潜在意識の本をたくさん書いて、世界中を講演旅行してまわったアメリカの牧師、 ジョセフ・マーフィー博士はおっしゃいました。

もし、子供の能力を伸ばしてあげたいなら、その子の優秀なところを、 まだ成績などにあらわれていない時点で、すでに認めて、信じてあげることです。

私は高校生時代、商業簿記を勉強したのですが、担当の先生は男で優しい先生でした。

教え方も上手だったのですが、いつも「皆さんは頭がいいですから」と褒めて 小テストとかして点数をチェックする前から、もう生徒が自分の教えたことを 理解してくれていると評価して、にっこり満足そうにしていました。

もう一人の簿記の先生は、正反対でした。

たまたま一回だけ、教わることがあったのですが、 その女の先生は、黒板に書くときもなんだかササッと適当で、 「説明してもわかんない人がいるかもしれないけど」ってドライな感じでした。

学期の終りに簿記三級、次の年に二級と試験を受けたのですが、 結果は男の先生に教わったクラスのほうが二割ぐらい合格率が高かったのです。

親や教師は、子供にたいしてプラスの期待をかけてあげるほうが、子供が伸びる力を応援することになります。 物事があらわれるまでには、時間がかかるので、多少の辛抱強さも必要です。

会社の人間関係、上司と部下の関係でも同じですね。

次回は、誰にでもすぐにできて、人生を好転させるコツについてです。

お楽しみに。


心の悩みメール相談

質問がきているのでお返事します。(^^) 


子供のトラウマ

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☆ Nさん
  > 子供の頃のトラウマって何歳くらいまでなんでしょう?。

★ 平井 
普通に考えれば、子供といわれるのは、小学生ぐらいまでではないでしょうか?
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うつ病のカレのために力になりたい

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☆ 希更(きさら)さん

彼のうつ病のために、何かしてあげたいのです。でも、彼は症状が酷くなると 彼は一人になりたいと言います。

私はなるべくなら隣に居て何かしてあげたいのですが、あまり質問したり 一緒に考えたりしようとすると、分からないと言ってうるさがるのです。

彼がモヤモヤと苦しんでいる時期が長すぎるような気がします。


★ 平井

彼に早く元気になって一緒に遊んだりかまって欲しいですよね。

でも、彼の支えになってあげたいなのから、ここは辛抱して、もう少しだけ精神的に大人になりましょう。

気がもめるのでしょうが、こういう干渉のしかたは、 彼にとっても、二人の関係にとっても、かえってマイナス。

「自分は早く回復できたのに!」と不甲斐なさを感じているようですが、 人はそれぞれだし、そもそも、彼が悩んでいる問題の種類や深さだって、 希更さんが悩んでいたのと、すっかり同じでしょうか?

たとえば、咳こんで苦しんでいる人のそばで「どうしてそんなに咳が続くの? なんでなの? 私はすぐに治まったのに。どうして咳が出るのか、二人で一緒に考えようよ。」と説得とか 質問などしたら、うるさがられますよね?

かまってもらえないのは、寂しいし、心配だとは思いますが、 そこをグッと辛抱してあげてくださいね。

あと、脳のしくみなのか、育てられ方なのか、置かれた立場か、 いずれかの理由による男女の性差もあります。

男性は問題が解決しないと、黙りこくって自分でなんとか解決したがる 傾向があるかもしれません。

女性の場合は、解決そのものを目的にするというよりは、感情そのものを話すことで、互いの友好関係を確認したり、より親しくなることにつながるのですが、男性は違うのです。

彼に今必要なのは、彼が求めるならいつでも手を貸す用意があるけれど、 でも、彼から求めないうちは、あれこれ干渉しないことです。

彼の苦しみを弱さと見なさず、(きっと治ってくれる)と信じ、 見守っていることすら彼に意識させない、恩きせがましさのまったくない、 大きくて温かい気持ちです。

ただ……他者の精神的な荷物を半分もってあげるというのは、たいへんエネルギーがいることです。
どうぞご無理はなさらないように。

でも、もし見返りを求めない無償の気持ちで支えてあげることができたら、彼にとってそれだけでも大きな力になれるでしょう。とっても感謝されて、二人の絆も強くなると思いますよ。(^^)

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心療内科と神経内科の診断が違う・過去の辛い体験を掘り下げる意味って?

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☆ Cさん 

心療内科では「A.C(アダルト・チルドレン)だから治らない」、神経内科では「うつ病」と 診断されました。病院によって診断が異なるので少し疑問があります。

それに、心療内科のような、過去の辛い経験を掘り下げるところは 通うたびに気分が落ち込むので、行っていません。

過去の掘り下げ作業をして何になるのですか? 大事な事は、「今、自分がどうありたいか。どう生きたいか」 これに尽きるのではないですか?

でも、今の私の症状が過去の幼児期の傷から来ているのなら、 過去を直視しなければ、治らないのでしょうか?


★ 平井  いい質問です。

まず、病院というか、科によって診断が違うのは、しばしばあるようです。  心療内科でも鬱病と診断することもありますし、まちまちですね。

心療内科で過去の体験をさぐられるとは、意外でした。
嫌なことは無理にしなくていいと思います。

一口に心の病といっても、さまざまです。
誰もかれも幼児期に原因があるとは限らない。

抑圧が少ないなら、忘れている記憶をさぐる必要はありません。

私の場合は、精神分析をするまで、自分の神経症(不安障害・ノイローゼ)の原因にまったく気づけませんでした。

「自分は世界一愛情深い親に育てられて、幸せな子供時代を送ってきた」と 信じていましたから。

自分の親を理想化する傾向は、神経症(不安障害・ノイローゼ)になる人には比較的多くみられるようです。

まさか……!、自分が育ってくる過程で精神的な傷を負っていたとは想像もつかなかった。自分はごく平凡な家庭に育ったと思っていました。 不幸な記憶は白紙でした。

しかしその白紙が本当に白紙なのか、精神分析でよくよく確認してみたら、なんと白紙ではなく、わかりにくい白い文字でびっしりと、これまで私が受けてきた抑圧の歴史がつづられていた、そんな感じでした。


話を戻しますが、何があろうと、過去は変えられないですね。
覆水盆にかえらず。こぼしてしまった水を元にもどすことはできません。
だから、「過去をほじくって何になる?これからが大事なのに」という意見もごもっともです。

でも、あなたの心は過去から現在に続いていて、将来も、 昔から続いてきた自分の精神(自我といいます)が、今までも、これから先も、連続して 延長しながら続いていくのではないですか?

逆に現在から過去を振り返ってみれば、出会った人々や、さまざまな出来事が思い出されるはずです。記憶にまつわる感情もわきあがってくるでしょう。つまり、今のあなた(の考えや性格)は、過去のたくさんの要素と、それに対するあなたの反応や認識から構成されているのです。
よかれあしかれ、過去のできごとは、現在のあなたの言動、世界観、物事への反応ばかりか、すべての記憶を保持している潜在意識(無意識)にも、大きな影響を与えているのです。

たとえば、ある人が、子供のときに何か不幸な出来事に遭遇して、世の中はこんなものだと 絶望していたら、どうでしょうか?
その気持ちは忘れているだけで、なくなってはいないのです。

それを発見して、大人の判断力でその出来事を見つめなおして、過去のことは 過去のことと整理して片づける。自分の心のあり方や考え方を、現実に適応しやすいものに入れ替えて社会のなかで以前よりも生きやすくする。

これが、心理療法(精神療法)です。とても有意義で、これからの人生をよくしていくための作業なのです。

Cさんが通っているところの治療は、短いメールを拝見した限りでは、最も重要な何かが決定的に欠けているようで、効果がありそうに思えないのですが、心理療法(精神療法)は、ただ悲しかったことを話させられるような、安易なものではありません。

過去の辛いことだけを患者さんに繰り返し話させるだけで終わるなら、それはあまりにオソマツ。(^^;

少なくとも、治療という名目で患者さんに話をさせて(きちんと聞いてあげて)、それによって心の病気の改善をめざすなら、聞くほうでもそれなりの精神療法の技術がいるのです。そういう心構えと勉強なしに安易に行うと、ただ患者さんの不幸を再現させるだけで終わってしまい、患者さんに虚しさや不信感を与えるのも当然。

患者さんの問題解決のために、対話によって問題の全容を見つめ、糸口を探してほどくのが精神療法(心理療法)であり、そのためには、お医者様や看護婦さんなどの関係者が専門的な技法を勉強する必要があります。適切なタイミングで心的援助や介入をするための話し方の技術や技法というものがあるのです。

Cさんがその治療の効果に疑問を感じているのなら、先生にたいして、率直に、なぜこのような話をしなければならないのか、質問なさってみるのもよいと思いますよ。その答えを聞いてから、治療を受け続けるか決められるとよいでしょう。
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