心の健康・催眠下の暗示・意志の力だけでは不安神経症を治せない(14号 2003/9/20)

成功のために必要なのは心の健康です

いいことを考えれはいいことが、 悪いことを考えれば悪いことが起こる。

アメリカの牧師で、 潜在意識の成功法則を説いて有名だった、 ジョセフ・マーフィー博士の、 一連の潜在意識の法則の本も、 簡潔に言うとこれにつきます。


でも……、どれくらいの方がお気づきの方がわかりませんが、 潜在意識の成功法則を効果的に利用し、 最大の効果をあげるためには、 ひとつだけ、どうしてもはずせない絶対条件があります。

そのひとつの条件とは何でしょうか?

生まれ持った性格? 気質? 性質?
いいえ、違います。

成功者にも、いろんな性格のタイプがあります。

では、協力者でしょうか?

いいえ、違います。それはたとえ今いなくても、 必要に応じて現われます。

あるいは、裕福であることでしょうか?

いいえ。
無一文から身を起こして、 富豪になった例が、成功哲学にはゴロゴロあります。


育った環境?

いいえ、それも違います。
悪条件を克服した多くのメンターによって、 環境の悪さは解決できると説かれていますよね?(^^) 


成功のためになくてはならないもの、 それは、心の健康度なのです。


自分が成功してもいいのだ、 成功する権利と義務があるんだ、 という心の持ち方です。


自分の能力を発揮し、自己実現を果たすには、 成功をおさめるためには、潜在意識がクリアーで、 憎しみ、恨み、嫉妬、不安、恐怖、嫌悪、 そういうネガティブな思考が、 少なければ少ないほど、いいのです。


潜在意識のなかに沈んでいる、こういう精神的な汚れとりは、 早いうちにやってしまったほうがいいです。

どんな清流だって、ゴミや生活排水や 汚物を垂れ流されればいとも容易に汚染されます。

ご自分の精神状態がいいか悪いかは、 バックナンバーの神様アンケートで判断できます。

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☆ 神様アンケートは、2003/9/4 発行の第12号のコレ↓

  質問: あなたは一人で眠っていました。

ふと目がさめると、なぜだか部屋に神様がいた(!)としたら、 あなたは下のどちらに近い感情をもつでしょう?

■嬉しい・ラッキー・安心する 191人 (64%)
■緊張する・怖い・不安になる  108人 (36%)
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「神様が自分をじっと見ていたら、嬉しい」と答えるか、 「嫌だ」と思ったか、でチェックできます。

何がチェックできるかというと、かなり大雑把ですが、 心に漠然とした不安のあるなしや、環境や、人にたいして、 交流分析でいう、『基本的信頼感』があるかないか、です。

この『基本的信頼感』というのは、生まれてから、 およそ三歳ぐらいまでに形成されると言われます。


基本的信頼感は、人間関係の土台、基礎工事の部分です。
情緒が安定する重要なかなめ、基礎、そのものなのです。

人と交流して関係を築いていったり、 社会生活を円滑に送るうえで、 ここがグラグラしていては、 気持ちが安定せず、物事もうまくいきにくいです。

ですから、神様がそばにいたとしたら、 「怖い」「嫌だ」などと感じた方は、 ご自分のそういった感じ方がどこからきているのか、 一度じっくりと、考えてみるといいかもしれません。

答えはもう、すでに、あなたのなかにあります。
発見されるのを待っています。(^_-)☆


フロイトが発見した潜在意識とは

ここで、潜在意識について少しお話しましょう。

フロイトは、以下のような催眠の研究から、潜在意識の存在を確信しました。

被験者を催眠下に置き、ある暗示を与えます。
被験者は催眠から覚めてからその行動をし、しかも、暗示を与えられたことは思い出せないような操作をする。

すると、催眠から覚めた被験者は、与えられた暗示の通りに行動するけれど、「なぜそのようなことをしたのか?」と質問されると、 何かもっともらしい理由をあげて返事をする。暗示を与えられたことは覚えていない。つまり、頭では覚えていないのに、催眠下で与えられた暗示に強制的に突き動かされて行動して、しかも、自分ではまったくそのことを意識していないのです。

これをみたフロイトは、「人間には本人でも意識できない領域があり、 その領域にあるものがその人間の言動を支配する」と考え、この領域のことを『潜在意識(意識の下に潜在している意識)』と名付けました。


顕在意識と潜在意識

フロイトは、顕在意識と潜在意識、両方を合わせて、 南極の海の中に浮かぶ氷山にたとえました。

氷山の一角、という言葉がありますが、その表現通り、 氷山は、そのほとんどの部分が水面下に隠れています。

水面を境にして、水面よりも上の部分、 ほんの少し見えている部分が、顕在意識、ふだんの意識です。 残りの大部分、海面下に沈んでいて見えない部分が、 無意識(潜在意識)の領域です。

意識できる部分よりも、意識できない部分のほうが、圧倒的に大きいということです。


顕在意識と潜在意識の違い

顕在意識とは、 普段日常生活を送っているときの意識のこと。 私たちが「自分」だと思って頼りにしている部分です。

それにくらべ、潜在意識は、意識できない部分です。 ふだん私たちが生活するときの通常の意識の裏というか、 その奥底にあるものです。

私たちは、自分でも自覚できない部分、 潜在意識からの指令で動いている部分が 誰でも多かれ少なかれ、あるのです。

それじたいは、とくに問題ありません。 潜在意識は習慣とも言い換えることができるからです。

しかし、この無意識(潜在意識)にあり、 自分を内面から動かしているものが、 自分とうまく折り合いがつかない場合、 いろいろと支障が出てきます。

その顕著な例のひとつが、神経症(不安障害・ノイローゼ)です。


神経症(不安障害・ノイローゼ)は意志の力では治せない

神経症(不安障害・ノイローゼ)は、神経症(不安障害・ノイローゼ)になった人自身、 自分でも気にしすぎだとわかっているのです。できたらやめたいのです。

でも、やめたほうがいいと自分でもわかっているのに 止められない。だからこそ、苦しむ。

理性や知性では気にしすぎだと思っている、わかっている、 だけれども、 どうしようもない、この葛藤に苦しむのです。

いくら頑張っても不安を解消できないのは、この問題がわきあがってくる場所が、潜在意識だからです。

自分の意志だけではなんともできない部分 水面よりも下の部分、あることはわかっているけれども、 意志の力では動かせないのが無意識の部分です。

この潜在意識の部分を治療してあげるのが、 精神分析であり、インナー・チャイルドの癒しであり、 心理療法(精神療法)であり、催眠療法です。


神経症(不安障害・ノイローゼ)の原因をつきとめる精神分析

つまるところ、「自分」というものは、今この文章を読んでいらっしゃる 意識や意志の自覚できる部分だけではないわけです。

水面下に沈んでいて、自分では意識できない部分も、 「自分」なのです。

しかも、このふだんは意識できない潜在意識のほうが、 意識、つまり総体的な自分としては、ほとんどを占める。

人間の意識、潜在意識と顕在意識の二つの種類のうち、 見える(わかる)のは、顕在意識だけ。 潜在意識は無意識という言葉通り、意識することが難しい。

でも、この無意識、ふだん意識されない部分こそ、 人の言動や顕在意識に大きな影響を与えているのです。
神経症(不安障害・ノイローゼ)の原因も、この無意識(潜在意識)にあるのです。

この意識されない闇の部分をつきとめ、原因を直視し、 適切な処置をすれば、神経症(不安障害・ノイローゼ)の症状は消失します。

精神分析は、無意識(潜在意識)にある神経症(不安障害・ノイローゼ)の原因を、 正確には神経症(不安障害・ノイローゼ)の症状の原因になった体験を、 精神分析家とクライアントとの協同作業で探り、 解明し、把握・制御(コントロール)するまでの道のりです。



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