精神分析の技法・自由連想法(13号 2003-09-13)

精神分析技法、自由連想法について

精神分析は、神経症(不安障害・ノイローゼ)の治療法としてフロイトによって考案されました。

精神分析は、無意識を探り、神経症(不安障害・ノイローゼ)の症状が起きるようになった原体験を、 探っていくもの、自分自身でも気づかない心の奥底を探るものです。

ココロって、目には見えないものですね?
レントゲンにも写らないし、どんな精密な機械をもってしても、 どうなってるのかわからないし、測定とかできませんよね?

じゃ、それをどうやって知ることができるかというと、 言葉、行動、反応、イメージ、感情、態度など、 表に現れている部分から推測していくわけです。

精神分析は、精神分析医と治療される人との共同作業でもあります。
クライアントは、カウチに寝そべって、自由連想をします。
頭に浮かんでくることを、どんどんと口に出していく。

たとえば、そうですね、私が今ここでやってみましょうか。
夏なのでキーワードを夏からはじめましょう。

夏、花火、線香花火、爆竹、浴衣、綿あめ、水風船、お祭り、ハッピ、 お神輿(みこし)、神社、境内、階段、景色、夜、暑さ、プール、 日焼け、セミ、帽子、網、トンボ、川、イトトンボ、流れ……等々……。

こんなぐあいです。
  正しい答えとか間違っているというのはいっさい、ナシ。 まずは、どんどん続けていくのです。

そしてこの言葉にたいして、精神分析医はだんだんと、 他人の深層心理をさぐる深い知識と、技術と、経験とで、 これはと感じたツボをもっと探るように クライアントに指示していくんですね。

『血と言葉』の例でもわかるように、大事なのは、言葉です。言葉で自分の人生を見つめなおして、新しい意味をもったひとつの物語を紡いでいくような感じです。

精神分析では、なんでも包み隠さずに話さなければいけません。
どんな恥ずかしいことでも、話すと都合が悪いと感じることでも、話すことが精神分析の治療です。話せなくて黙ってしまうことを、精神分析では「抵抗」と呼びますが、誰だって、自分の内面を洗いざらい出すのは、とても厳しく、勇気がいることです。

患者さんが精神分析家にたいして信頼を置けるまでは、なかなかココロを打ち明けられないはず。 信頼関係ができるまでだけでも、ある程度の時間がかかるでしょう。


精神分析理論の根底にあるのは西洋文化

精神分析は西洋の文化のなかで生まれたものですから、東洋人である日本人には馴染まない部分があるということです。
基本的に、精神分析の背景には、自分の気持ちを臆せず口に出す西洋の文化と、 懺悔の習慣(キリスト教)の影響があると思います。

懺悔とは、信者が教会に行って、神父さんに、 「私はコレコレのいけないことをしました」と、『罪』を告白して 赦しをこうことです。

神(キリスト)にたいして子供のような気持ちで自分の存在を委(ゆだ)ね、 告白することで、罪の意識から解放される。

このようなキリスト教文化が、精神分析の背景にあるのですから、この精神分析療法をそのまま日本人に当てはめるのは、 ちょっと無理があるような気がします。

あ、でも自由連想法は日本人にもそのまま使えますよ。私をふくめ、大勢の日本人に有効でした。

この続きはまた次に。 !(*^-')/~☆Bye-Bye♪ 

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