No.116 自分を愛し守ること(20110918)

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  本当の自分がわかる心の技術 安らぎと治癒の自己改革
     第116号 2011・9・18 発行  
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平井です。(^^)  

今日は、「自分を愛し守ること」についてお話しします。


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●神経症の悩みは、自分を愛せない、大切にできない、守れない悩み  
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神経症での苦しみや悩みは、数多いです。

そのなかのひとつに、

自分を愛せない、大切にできない、守れない、ということがあります。

この世で生きていくために、最低限必要なことは、自分自身を認め、愛し、
大切に守っていくことです。

ふつうの人は、これが当たり前にできています。


ふつうの人は、心理的に健康で、小さい頃から、「自分は愛される存在で、
守られるに値する」という意識で毎日を送っています。

しかし不安神経症に悩むひとにとって、これが簡単な話ではない。

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●自分を嫌って阻害、粗末にしたくなる病的な精神心理
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神経症が重症だと、

「自分を愛する? 大切に守る? そんなこと?!`´!(`ε´)( ̄^ ̄)」

・・・と、自分を二の次にしてしまう癖がついてしまっています。

健康な人には、とうてい理解できない心理ですね? (^^; 


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● 無理に強いられた自虐的な心の姿勢
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でも、不安神経症のひとが自分を粗末に考えたり
感じたりするのは、生まれつきでもなく、性格のせいでもありません。
生まれ育った環境からの影響が大きいです。

とても残念なことに、周囲の大人が、神経症になった人が小さかったときに
じゅうぶん可愛がったり、尊重したり、大切にする姿勢を、示せなかった。

あるいはわざと示さなかった(!)のです。

このようなことを書くと、「甘えている」だとか「過去は過去」だとか、
「子供のときのことをいつまでもこだわっているなんて」などと
無理解に批判する人もいるでしょう。

しかし、これは単純に原因と結果の因果関係なのです。

心にも身体と同じような法則があります。 

たとえば毒を盛られて中毒症状が起きるのは当たり前のことで、
「中毒症状になったのは甘えているからだ」と批判したりしませんよね。
それと同じです。

ひとの心は外からは見えません。心の傷も外見ではわかりません。

愛情を与えられなかっただけではなく、より強烈な「否定」メッセージ、
人格を破壊するほどの虐待行為を受けている場合もあるのです。 


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● ひとりの人間が健全に育つために必要不可欠なこと
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子供は、人は、親や周囲の大人たちから受け入れられ、可愛がられないと、
精神的に 健全に成長できません。

子供が、自分自身をどのように周囲のなかで位置づけ、扱うべきか知るのは、
この子供の時期、幼いときです。。

幼少期はなんといっても人生のスタート、人格の土台ができる時期です。


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●子供が家庭のなかで自分の価値を知る ……………………………………………………………………………………………

子供は可愛がられれば、

「自分はよい存在で、価値がある」と喜びを感じるでしょうし、


または、逆の場合は、

「自分は悪い存在で、無価値である」と絶望を感じる。


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●子供の価値を決めるのは親しだい
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けっきょく、子供の自己評価を決めるのは、大人なのです。

親や養育者からのメッセージです。

子供にとって大人の言葉は絶対です。

親や養育者からの言葉と、言葉にこめられた意図の両方を、
子供は正確に感じ取るのです。 


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●虐待の正当化   
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誤解しないでくださいね。
一度や二度激しく叱ったぐらいで虐待とは言いません。

虐待とは、執拗で日常的な、親から子に対する憎しみに満ちた攻撃です。
いわば虐待は、虐待する親の日常の日課のひとつなのです。
犬を散歩させるように、毎日の習慣なのです。 


かつて(その親自身が子供時代に)与えられた苦痛への、憂さ晴らし、
あるいは親自身もやめたくてもやめられない加害行為なのに、

親は自分を正当化するために子供のせいにします。「お前が悪いからだ」

すると、、、、
反抗も許されない子供の心に、隠された憎悪が蓄積されていきます。


さらに、虐待をすることを、感謝しろ、喜べと、強要することもあります。
「これはお前のためだ」
「子供をしつけることは親の尊い義務だ、愛情だ」

すると、、、子供は、
憎悪を無理矢理に抑圧するだけでなく、親の虐待はいいことなのだ、
どうしても必要なことなのだ、と洗脳されます。

洗脳されたこの子が長じて大人になって、結婚して自分の子供ができたら
今度は自分が虐待をするようになって、なんの不思議があるでしょうか。

虐待する親は、子供が逆らうこと、怒ることなど許しません。
反抗すれば、子供にはもっと酷い仕打ちが待っているだけなのです。


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●子供時代という、人生のスタート地点での絶望と後遺症 
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恒常的な虐待により、子供の健やかな精神は破壊されます。

「自分が叩かれることは正しいこと」「親が子供を苦しめるのは愛情」
このように思い込むしかなかった子供が、親の立場になったとき、

虐待の連鎖をとめようと、輪廻から抜け出ようと努力することは、
ふつうの家庭で、虐待など知らずに育てられた人には想像もつかない、

たいへんなエネルギーのいることです。

それでもなんとかやり遂げようと踏ん張る親(かつての被虐待児)を、
私は応援します。(^^) 


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●親のつとめ 
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子供は親を信じ慕っています。その全幅の信頼を置いている親から与えられる
強い否定ほど、破壊的ダメージの深いものはないです。 


この世で生きていくために最低限必要なのは、自分自身を愛し、
大切に守っていくこと。

親のつとめは、子供が自分自身を愛し、尊重し、愛して生かしていくための、
基本的な心構えや姿勢を保てるようにみちびくことです。


今日のメールマガジンはこれでおしまいです。(^^)

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