No.111 子どもを慈しむ・深くたくさん愛せる親の姿(090804)

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  本当の自分がわかる心の技術 安らぎと治癒の自己改革
     第111号 2009・8・4 発行  
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■ 111号の内容 

☆ 子供を可愛がる、愛情を与える親の能力とは <ある新聞記事から> 

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平井です。^^ 
ええーっと、また間隔があいてしまいましたが、気持ちがやっと
メルマガを発行できるぐらい復活してきたので再開します。

加藤諦三先生が、愛することは能力である、とおっしゃっていました。
愛することは能力……かどうか、考えながらメルマガを読んでみてください。

ではどうぞ(^^) 

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● 先天的な障害で短い生涯を閉じた息子へ 
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河北新報 2009年7月10日金曜日より

生まれてわずか2日で死んでしまった男の赤ちゃんにむけて、
子を亡くした母がやさしく心をこめて語りかける投稿がありました。

少し長いですが引用させていただきます。

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『息子へ』大槻友美 さん 35歳主婦(宮城県)

 健ちゃん、元気ですか。健ちゃんがパパとママのもとから旅立って間もなく
1年がたとうとしています。

 ママが妊娠30週の時に、健ちゃんに異常があるのが分かり、君がママのおな
かの中で命尽きるか、産まれても長く生きられないことを、病院の先生から告
知されました。その日からパパとママは君の生き方を毎日毎日、考えました。

 病院の先生からは「延命措置をすると、赤ちゃんを抱くことができません」
と言われ、パパとママは君を抱ける方を選んだんだ。今、その選択は君にとっ
てよかったことだったのか、ずっと悩んでいるよ。

 君はママが毎日毎日、おなかに語りかけてた「生きて」ということを頑張っ
てかなえてくれたね。本当にありがとう。 

 でも、ママは君が生きてくれた41時間を考えては、管を付けて苦しそうにし
ていた君を思い出しては、涙が出てしまいます。

 生きていると楽しいこともあるということを教えてあげたかった。少しでも
長く生きられる体に産んであげられなくて、本当にごめんね。

 パパとママは、神様に「頑張ったね。もう天国に来なさい」って言われたら、
君のもとに行くからね。そしたら、健ちゃんをずっと離さないよ。頑張りやの
健太郎へ。

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■読みやすくするため適宜改行を入れましたが、(^^) 
皆さんは、これを読んでどんな感想をもたれましたか?

私はこれこそ、愛する能力をもつ親の典型だと思います。

私は、精神分析で神経症から回復して、自分をもっと健康にしようとして、
子供が健康に育つ親子関係について勉強をはじめました。

一番最初に、人間の親の愛情ってこういうものなんだ?!!とビックリしたのは、
作家の故・三浦綾子さんのエッセイを読んだときです。

三浦さんは子供の頃から体が弱く、病気がちでした。
そんな綾子さんのことも父親は可愛がり、不憫に思い、
「健康な体に産んであげられなくてごめんな」と頭をなでてくれたそうです。
 

■親が健全な精神をもっていれば、子供は親の犠牲になる必要がありません。
幸福な親のもとでは、子供も幸福です。

家庭が、本来の機能――子供を養育する機能――をもってさえいれば、
そこで育てられる子供は、親の抱える苦労や、親にしてもらったことや、
自分がしたこと/してないこと/これからするかもしれない過ち/などなどに、
いつも神経をとがらせて心を砕いて……いなくていいし、
自分ができないこと、親の不幸など、まったく責任のないことにまで、
全部自分のせいだと考えてしまい、深い罪悪感をもつ……こともありません。

そのままで、両親と周囲の大人から、守られ、注目され、愛され、世話されます。
してもらっていることにたいして恩を着せられることもないし、
感謝や屈従や、自分の感情を否定するように強制されることもありません。

そのような健全な家庭で育てられるのは、本人にとって、
息を引き取るまでの生涯にわたってどれだけの精神的な支えであり、
引き出して利用できる心理的な資源や財産となることでしょうか?

■この新聞記事の赤ちゃんは、親に無条件に愛され幸せだったと思います。

父親・母親である大槻さんたち夫婦は、子供にとって、
親がどうすることが幸せなのか、
妊娠中からずっと、子供を中心に考えていたからです。

先天的に障害や異常があっても子供を大切に守り可愛がれる両親……
現実社会では、そのような親ばかりではありません。

私の小さい頃の記憶ですが、その頃は身近に障害者がおらず、
――偏見と差別が強くて出かけられなかっただけだと考えられますが――
テレビに身体障害児が姿が描き出されると、私の母は、
「もし、あんたがああいうので産まれてきたら、ワタシ可哀相だった……。」
と自己を憐れんではしみじみと涙ぐんでみせるナルシストなのでした。(^^;)

母は、生まれ育った生家での親子関係や環境と、結婚にいたった事情により、
自己愛が深く傷ついており、自己評価が低い人間でした。

父親や母親(私にとっての祖父母)がそうであったように、
私が健常な肉体をもって生まれても、抱いたり頬ずりしたり話しかけたり
というごく自然な?!!肌の触れ合いをしようとはしませんでした。

■私は、子供の健全な発育に 不可欠なスキンシップ、
親子の肌の接触の機会をほぼ完全に与えられない状態で育ちました。

言葉でも態度でも 誉めたり認めたりすることはほとんどなく、
ダメだと責めるほうがずっと多かったのです。

私の存在にOK(肯定)を出すことをしぶった母ですが、
もしかりに、私が知的・身体的にハンディキャップをもって生まれてきたら、
心理的だけでなく、身体的にも虐待されていたのかもしれません。
あるいは捨てられたかもしれません。

私のように、親からのダメだしばかりで育ち、世話や愛情が充分でなかった場合は、
自己評価がかなり低くなり、虚しさや寂しさや不安を抱えたまま、
心理的に強い飢えや渇きを持てあまし、自分はどこか変なのではないかと
思い悩むばかりです。

■思春期以降にとくに、こうした危機を自覚することが多く、
不安神経症や脅迫神経症、うつ、パニック発作などとして
顕れてくることがあります。

心の深いところに押し込められて凍っている感情は、結婚しても子供が生まれても、
もっと先…、たとえ孫が生まれようとも、適切な処理をされない限りは
繰り返し影響を及ぼし続けます。それが本人を苦しめるのです。

しかし、私が自分で精神分析で神経症を克服し、日常生活に支障がないほど
精神的な健康と自由を取り戻したように、ちゃんと癒す方法があります。

それまでの半生を振り返りつつ、弱って調子が悪いところを整え、
足りない分の心のエネルギーを充電する。

そのためのツールが、
『プライベート・アイズ』http://hiraiyoko.com/nh.html です。(^^) 
 

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●愛する能力のもとになる要素は誰にでもある
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■なお、「子どもが可愛いと思えない」「自分は薄情な人間なのか?」と
悩んでいらっしゃる子育て中のお母様やお父様のために補足します。

「愛する能力」は後天的に、つまりふさわしい環境で育てられるなかで
少しずつ身についていくものであって、先天的なものではありません。
つまり、私が考えるに、ほとんどが、生まれてからの環境しだいなのです。

言葉と同じです。
子供は周囲の言葉を習い覚えるでしょう?

自分自身が親に愛され、慈しんで育てられる中で、子供は 
「人の愛し方」を、愛されることで実地で実感をもって吸収していくのです。

そして成長し結婚し子供がうまれたとき、その子を、かつて自分が
親からしてもらったように 可愛がって育てていく。

その逆もありえます。
あなたも、虐待の連鎖という言葉を聞いたことがあるかもしれません。

虐待されていい子供はいないし、弱い者を虐待するために生まれる子供もいません。
人はそれぞれ、もってうまれた個性はありますが、行動や思考のパターンは、
後天的に、環境により形成される、と断言してもいいです。

生身の身体、交通事故に遭えば誰でも怪我をする危険があるように、
心も生身でどうとでもなるのです。

だから、ご自分をあまり責めないようにしていただきたいのです。

これから地道に、ご自分を愛せるように努力することで、
お子さんの瞳や表情も、いきいきとしたものに変わっていくはずです。

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●編集後記
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今回のメールマガジン、いかがでしたか?

メルマガへの ご意見・ご感想、お待ちしています。
このメールに返信ください。

知らなかったとか、知っていたとか、なんでもけっこうです。

ご質問も、ありがたいです。 
「こんなこと聞いて笑われないか?」などと心配されず、
ちょっとしたことでも、送ってくださいね。(^^)v 

必ず回答できるというわけではありませんが、いただいたどのメールも、
きちんと目を通し、誌面の改善・充実に反映させていきます。(*^▽^*)

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☆ 介護していた母の死、ブログにも書きましたが、喪失感も強かったです。
この頃は 哀しみも少しずつ癒え、その過程で、いろんなことを学びました。

もう少し落ち着いたら、発表していきたいと思っています。

 

☆ 3月のはじめ、メルマガの感想とご自身の資料を届けてくださった
露木幸彦さん、ありがとうございました。 

離婚サポートのお仕事をされているとのこと、私は両親が離婚しておりますので、
子供の立場での離婚のつらさ、身にしみて理解できます。

お返事ができずにおりましたが、この場を借りてお礼を申し上げます。

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