No.105 多重人格(解離性障害)<1>解離性障害発生原因  (090201)

■ 105号の内容 

☆ 臨床心理学講座 多重人格(解離性人格障害)
   <その1> 多重人格(人格の解離・分断)はなぜ起きるのか

☆ 編集後記 今回のテーマ設定のきっかけ
       このメルマガが読みにくい理由

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    ■■■  多重人格(解離性人格障害)<1>  ■■■
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平井です。(^^) コンバンワ。

先週の火曜日に 思いがけず、とても興味深い文献と出会いました。

『多重人格 知られざる心の病の真実』服部雄一著(1995年9月発行) と   
『トラウマの発見』森茂起著(2005年2月発行) です。(^^)  

服部氏は、現役サイコセラピスト、
森氏は、大学の臨床心理学の正教授です。(^^) 

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■ 『多重人格 知られざる心の病の真実』服部雄一著  
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『多重人格』のまえがきのなかで、著者の服部氏は、

 ●(北米では)多重人格は児童虐待から発生する神経症と考えられており、
 ●日本でも多重人格は想像以上に存在すると断言できる。多重人格は希
(まれ)なのではなく、誤診されやすいので発見されないだけである。
・・・とおっしゃっています。

 この本の38ぺージに興味深いことが書いてありますので、引用させていただきます。
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 最近のリサーチでは、多重人格は、最初の人格分離が九歳以下の子供に起きると
報告されている。(1*) 
 子供の場合は、辛い記憶を背負ってくれる人格を作り上げて、その人格と記憶とを
結びつけてしまう。「この辛い体験は自分ではなくて、別の子の身に起きていること
なんだ」という心の防御作用によって、別の人格が発生する。(2*)

一度新しい人格が作られると、その後辛い経験を重ねていくにつれて、
その人格が経験を引き受けるようになる。この別の人格はやがて自分の思考、感情、
記憶、アイデンティティをもち、別の人間と同じように行動し考えるようになる。

後で説明するが、別の人格は独自の意志、価値観、感情、好み、くせ、話し方、
筆跡などをもつようになる。つまり、文字どおり、別の人格として成長するのである。

(中略)

一九九四年に米国精神医学学会は多重人格(Multiple personality disorder)を
解離性同一障害(Dissociative identity disorder)と名前を改めた。
しかし、この用語は一般に馴染みがないので、この本では一貫して「多重人格」
という用語を使う。

(メルマガ発行者注 :2009年現在でも、解離性同一性障害よりも、
 多重人格という単語のほうが通じやすいようですね。ググッてみての感想)
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【 上記引用部分で考えたこと 】

【1*】→ 最初の人格分離が九歳以下の子供に起きる 

【私の意見】 → 子供の人格がバラバラになって別の人格があらわれるほど、
解離性同一性障害になるほどの壮絶な虐待をする親は、
子供が幼いときから虐待を重ねていますから、子供の年齢がまだ低い時期に
最初の人格分離が起きるのはそれは当然といえば当然…。

子供が小さい時期のほうが、身体は小さいし、腕力は弱いし、
判断力もおぼつかない(と思われているし・そう見える)ので、
虐待を「享楽」にしている親、虐待を「やめられない」親にとって、
目の前にいる子供が10歳になるまで虐待を控えるわけもありません。

子供にしてみれば、幼いときほど無力で無防備で、
親に全幅の信頼を寄せています。その神様のような存在に
自分がゆだねている信頼を完全に裏切られるばかりか、
安全なはずの家のなかで、耐えがたい苦痛や屈辱を味わわされる。

小さな、この世に生まれてまだ間もない子供だからこそ、
ショックも逆に、少年期よりも、成人した大人よりも、ずっと大きいのです。
深刻な絶望から人間不信に陥るほどの衝撃的な体験です。

しかし、親に全面的に依存している子供は、まったく逃げ場がありません。
     

……! ! 

【2*】→  "子供の場合は、辛い記憶を背負ってくれる人格を作り上げて、
その人格と記憶とを結びつけてしまう。「この辛い体験は自分ではなくて、
別の子の身に起きていることなんだ」という心の防御作用によって、
別の人格が発生する。"

【私の意見】→ 専門家のあいだで、この『別な人格創作説』が有力ですが、
精神の解離(分離・分断)は、通常の意識ではないところで起きる、
超現実的、深層心理的、神秘的な性格を併せ持つ現象であるため、
一度も体験したことがない人にとってひじょうに理解が難しいと言えます。

実際に解離を体験した者
……そりはσ(^◇^;)アチキもその一人だすッ……
として……つまり、親から、
「どんなダメ?親でも、そんなこと間違ってもしないだろう?!」ぐらいの
心理的虐待を受けて、自我意識が、身体から離れて遊離する状態に
なったことがある(!)当事者の私から言わせてもらえば……、

「苦しいから別の子に起きているんだ」とか
「誰か別の人格を作ってそっちに苦しみをまかせよう」とか、
つらつら考えたり、意図的に人格を創り出す余裕など、まったく ないです。

……とゆーか、そんな超難しくて作為的な・幻惑的なこと、
思いもよらなかったです。(^^;

ここで私自身の解離について思い出してみると、
初めての解離現象は、最初は0歳児のときでした。

◆◆◆ 

続きをお話する前に……
『プライベート・アイズ』を受講されたことがなく、かつ、
生きづらさや、傷ついた心を抱えていらっしゃる方は、この先を読み進むのに、
ご自分自身に読んでも大丈夫か、よくきいてみてからになさってください。

気分がすぐれなかったり、疲れていたり、
飲酒後や落ち込んでいるとき、興奮している状態では 
読まないで、後日 あらためて読み直すようにして下さい。

メールだけでも充分、読み手の方の潜在意識まで届いて作用することは、
『プライベート・アイズ』http://hiraiyoko.com/nh.html と
メールセラピー http://hiraiyoko.com/qaamt.html で経験済みです。

プラアイやメールセラピーというマンツーマンの、他からは閉じられた
安全な環境では問題ないのですが、このような公の場、
無料メールマガジンという、誰でも・興味本位でも・読める環境では、
潜在意識にある心の荷物を解いて、癒しにつなげるときに
絶対にはずせない条件、静けさと平和と安全と安心感が保てません。

そのため、無料メールマガジンでは、
癒し効果も少ないかわり、安全性を優先して……、

――もちろん、『プライベート・アイズ』http://hiraiyoko.com/nh.html
メールセラピー http://hiraiyoko.com/qaamt.html でも、必ず、
安全性を確認したうえで、効果が最大になるよう気をつけています☆(^^)――

メルマガ上の私の文章が、感受性の強い方であっても、潜在意識の深みまで
接触することがないように わざと、きめの荒い、少し雑な文面に下げてから、
配信をかけています。

それでも、虐待される子供の側の気持ちが  一般の人にも理解されるよう、
忠実に描写しますので、不安を感じる方は、念のため、体調がよくて
明るく落ち着いた穏やかに晴れた日の昼間にでも、読むようにして下さいね。

では、大丈夫な方だけ、この先にお進みください。(^^)ノ

◆◆◆

私はちょうどハイハイを始めた頃でした。
具体的に何があったのかは、いろんな意識レベルの方がおられる
このメルマガ誌面では伏せますが、

突然、グラグラと震度6か7ぐらいの強さで、
あたりが揺れ始めました。地震かと思いましたが、
この時点でも親は手綱をゆるめることなく 虐待を続けていました。

そして…(解離現象の一部を略します)…気がつくと、
私は宙に ほわ〜ん と 泡か風船のように浮かんでいました。

親の虐待から急に解放されていて、あたりも平和そのものでした。
?? 地震は私自身の精神的ショックのせいだったのでしょうか?

私の気持ちのなかには、さきほどまでの苦痛もショックも悲しみも絶望も、
まったく影響が残っていませんでした。

そのうちに、あれ?ん?と思って、何気なく下を見下ろすと、
私らしい(?!)赤ちゃんが、母親にさんざん弄ばれ、
顔を歪めて悲しみに引き裂かれて泣き叫んでいました。

母親、自分の行為が、わが子(私)の感情をどう揺さぶったのか、
よく理解しており、絶望に負けまいと涙を振り絞って(もうやめてと懇願して)
いる私の反応を眺めて嬉しそうでした。(当時、母24歳)

私は、人生(誕生してからわずか1年足らずの人生)に絶望しかかる
土壇場、それは崖っぷちよりももっとはるかにせっぱつまった(!)心理状態。

その頃の一軒家は、隣家と30メートル以上離れていたので、
私が室内で大声で泣いても、よその人に聞かれることはありませんでした。

その後私が成長していくあいだも、母が執拗に私を苦しめる叱責を繰り返しても、
母は誰にも知られる心配なしに、心ゆくまで「家庭内教育」をすることが
できたのです。
( 父親も、きょうだいも、見て見ぬふりでした。)

虐待は完全犯罪で、家庭という密室で起こります。

  ・・・ ○| ̄|_ 

       ・・・かっくん!(>_<)あた☆  

               

作業するとき肘の下に置いて台にしている本から、
片肘がずっこけました。(^^;ゞ

時計をみると、もう夜遅いです。
27時(2月1日午前3時)を過ぎました。

原稿を昨日から私としてはたくさん(この号の5倍ぐらい)書いて、
推敲を繰り返し、校正を重ねて……、ちょっぴり疲れ気味で、
文字数もけっこう多くなったようですので、

ここでひとまず、

    オヤスミナサーイ (^-^)ノ~~ )))

〜 次号、多重人格(解離性人格障害)シリーズ その2 につづく〜

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 編集後記 
       ●

◎ 多重人格(解離性人格障害)について考える、このアイデアが芽生えたのは、
『プライベート・アイズ』http://hiraiyoko.com/nh.html 受講生の方から
受講特典のひとつ『解離レポート』に、意見や感想をいただいたことが
きっかけです。おかげで、私が(皆さんがすでに知っていると思って)
まだお伝えしていなかったことがあると、気がつきました。
  (*^▽^*)

◎ それと……、よく、『プライベート・アイズ』のテキストが
(おそらくこのメルマガとくらべてでしょう、)
予想していたよりもずっと読みやすいとよく驚かれるのですが、
その理由は、プラアイがクローズド・ミーティング
(ドアが閉じられた、部外者が立ち入りできない会合)だからです。

受講生以外には非公開の場であり、受講生のお気持ちがだいたい想像できます。
もし、受講生の方から何か手が挙がれば(連絡をいただければ)、前もって
(お申込み時)、その方から情報をいただいておりますので、
責任をもって、迅速にふさわしい対応をする用意がありますので、
プラアイ(自分の心を自分で癒すための心理療法の極意伝授)に集中できるのです。

しかし、反対に、無料メルマガでは、しょっちゅうドアがバタバタ開け閉めされて
誰でもどんな気持ちでも出入り自由なところ
(その乱雑さ、慌ただしさはまるで大通りのまんなかのよう(^^;な雰囲気)でのレクチャーです。
メルマガを目にされる可能性のある、ありとあらゆる方への配慮が必要です。

このメルマガは、創刊以来独自の路線で、専門家(精神科医・心理学者など)が、
一生かかって研究するほど深遠で複雑な人間の心について、
書籍や私自身の経験をもとに考察をくわえた情報をお届けしていますので、

私から皆さん=不特定多数の方に…
どんな方がどのような意識で目にされるか予測不可能な環境下で、

1 それぞれの方がそれぞれの受け取り方をされても大きな誤解は招かないよう
2 内容のレベルは落とさず、難しいことを平易にわかりやすく
3 なるべく短く少ない文章量に縮めて、
4 心の傷を抱えた方が読んでも、役立つ知識はお教えして、
でも、間違っても害だけは及ぼさない

などの相反する条件を全部もれなく包括して、兼ね備えようとする結果、
何度も足元を踏み固めるような、少しまわりくどい文章に
なっているのかもしれません。(o^-')b" 

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