No.104 太陽よりずっと大きく暖かい母の愛(081218)

■ 104号の内容 

・メティスの『母賛歌』
・ノイローゼや神経症になる人は親の恩に深く感謝し高く評価している
・私が強いショックを受けた光景とは

こんにちは。平井です。
前号から1ヶ月のごぶさたでした。(^^) 

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●母を誇りに思う娘
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Metis(メティス)が歌う『母賛歌』いいですね。
http://jp.youtube.com/watch?v=wc-84-qSr6Y

母子家庭で育った娘が、母に捧げる感謝の気持ち。

この子にとっての母親の愛は、
「太陽よりずっと大きく暖かい愛」なんだそうです。

私の母は……外見は柔和で社交上手なのですが、じつは昔から、
子供っぽくて気難しく、臆病で、人間恐怖症?で、
自分自身を他人から守ることができないので、(;^_^A、
子供を守るどころか、逆に子供を楯にして自分がその陰に隠れて
怖い世間から逃げてばかり。

私はまだ幼稚園にあがる前ぐらいのときから、お姫様役の母を守る
家臣・家来役を与えられてしまい、当然そんなこと無理ですが、
なんでちゃんとしっかりガードマン?夫の代わり?保護者の役目?を
できないのだと、しょっちゅう怒られて責められてばかりいました。(^^;ゞ

・・・ですが、

そんな母親をもった私にも
この娘が受け取ったたくさんの愛、わかるような気がします。(*^▽^*)

太陽は曇りや雨雪のときには見えくなってしまうわけですが、
このお母さんは、いつも暖かくて力強くて、
必ず側にいてくれたのでしょうね。

ほんらいなら、世界中の母親が、そうあって欲しいものです。(^∧^)
そのためにはすべての子が、たくさんの愛をもらって育つ必要があります。


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●もらえなかった愛情・安心して身を任せられる人がいなかった
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ノイローゼや不安神経症になる人も、親に深く感謝しています。

・・・意外でしたか?(^^) 

神経症は神経質だからとか、気のせいだとか、いまだに一部のお医者様も
誤解されていますが、それにくわえて、自己チューで神経症になるとか、
神経症が親の恩をわからない単なるワガママな性格なのだという考えは、
事実とはまったく違います。

神経症になる人は、「自分の親はとても愛情深い」と考えています。

私も神経症で切羽詰まって自己分析をやってみるまでは、
例に洩れず、(私の母親は世界一愛情深く献身的で、
とても優しい親だ)と感じて、思っていました。

でも、その信念が揺らいだときも、一度、ありました。


今は、クリスマス・シーズンですね。

日本はクリスマスに向かってだんだんと盛り上がっていって、
25日でもうクリスマスは終わりなんですが、キリスト教圏では、
クリスマスイブの24日か、25日あたりから元旦までが
大方の人がとるクリスマス休暇です。 

毎年12月になると、アメリカ東海岸(ニューヨークなど)の、
あの季節の、歓迎と祝福の雰囲気に包まれたロマンチックな空気……
ツリーや飾りつけや音楽、料理を思い出します。

1983年の冬だったか、ちょうどクリスマスを迎える
忙しいシーズン、私はある和食の店でウエイトレスとして
アルバイトをしていました。

店が開店する少し前、
偶然目にしたある光景に衝撃を受けました。

そこの日本人シェフが、ウエイターとして応援に来ていた
ベトナム人の若い男の子を呼び止め、蝶ネクタイが曲がっているからと
優しい手つきでニコニコと背をかがめながら
丁寧に直してあげたのです。(どちらも身長160センチ前後)

「ジミー、ちょっとあごをあげたままで」と言わたその男の子
(といっても20代半ばぐらい)は、
仲間のベトナム人たちが世話をしてもらっている自分を見て、
ゲラゲラと大声でからかって笑い転げるのを、顔を上に向けたまま、
横目で軽く睨みつつ、直立不動のまま照れ隠しにわざとしかめっ面で
「エヘン、エヘン」と何度も咳払いをしています。

まわりの皆も笑顔で見守っています。

同僚の日本人ウエイトレスが感心してつぶやきました。
「○○○さん(シェフの名)、お母さんみたい」

世話をしているその様子が、まったく他人の目を気にせず、
恩着せがましくなく、ただ純粋な慈愛だけが感じられました。

――米国は日本と逆に、包み隠さずそのままが現われる社会――

ジミーの蝶ネクタイの形がきちんと整え直って、「これでOK、いいよ」と
シェフが笑顔で太鼓判を押して手を放すと、ジミーは
「センキュー、センキュウー、セェーンキュぅー!」と、しゃがれ声で
御礼を言い、仲間の手前、まだカッコつけの咳払いをしていました。(^m^) 


たったそれだけのできごとでした。

でも私はそれを見ていて、強くショックを受けました。
いたたまれなくなっておそらく、顔色が変わっている自分の動揺を
さとられたくなくて、その場から逃げるように離れました。

なぜ、自分はこんなささいなことでショックを受けてしまうのか、
自己の精神状態が、自分でもいったい何なのか、わからなかったのです。

そして、自分の中に起こった嵐のような戸惑いをどう処理していいか
わからずに、無理にでも忘れてしまおうとしました。


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もちろん、今ならうまく説明できますよ。(^^) 

ひどくショックだったのは、私はそんなふうに、母親から、
世話をするのがとても楽しそうに、嬉しそうに、
手をかけてもらったことが一度も・なかったから(;_;)……。

「おかあさんみたい」って同僚の彼女が言ったということは、
そして、私自身もそうだろうと同意できたということは、
もしかしたら、おかあさんってああいう感じの存在なのか?(・・;?))と
初めてその一部を目の当たりにした?から……。

私はそれまで、(自分は世界一優しい母親の下で、毎日ふんだんに
惜しみなくたっぷりと愛情を毎日注がれて育ってきた)と思ってきて、
でも、そういうやわらかさのかけらも、
母から見せてもらったことがなかった。

・・・ということは・・・?

(信じてきたのとは正反対のことがここにある?!)

しかし急にわきあがってきたこの疑問に答を出すのは、
当時の私には不可能でした。(^^;

なぜなら、神経症者になるタイプの人は、親の締めつけ(抑圧・支配)が
とても強いのです。

「うちの親だってまあ長所も短所もある一人の人間だしぃ・・」と、
あっさりしているのが、親から自立を果たした20代の心理なのですが、
神経症的な子は、親を批判的にどころか、ありのままに、
そのまま見ることすら、とても難しいのです。

そのときの私にとって、
自分がずっと大切にしてきたビリーフ(belief)、つまり、
「母は愛情深くて、私を親切に慈しみ喜んで世話してくれた」という信念と、
この目の前の現実が、予告なしに、いきなり正面衝突したのですから、
そのショックは、何か、惑星同士が衝突して、自分が信頼を置いていた
地面が足元から崩れるような大きさでした。

でも、だからといってどうしたらいいのか、全然わからなかったので、
とにかく無理に忘れようと、なかったことにするしか、なかった。

しかしそれでも、印象があまりに強すぎて、そのシェフの温かな笑顔と
愛情を注ぐことが嬉しくてたまらないといった、
慈しみのこもった手つきが、頭からなかなか離れませんでした。

結果的に、(私はこれまで何か、とても重要なことをまったく知らされては
いなかったのかもしれない)と、ハッキリとではなく、無意識的に、
頭のかなり遠くの片隅で、ごくうっすらとぼんやりとしか、
感じとることができませんでした。


自分が親から強い抑圧(子供が苦しむしつけ・教育)を受けていたと、
気づくことができたのは、1987年。加藤諦三先生の著書ででした。
この光景を目にしてから5年以上も過ぎてから。

加藤諦三先生の本を1年間ぐらい読んでいて、しかしそれだけでは、
苦しみから解放されるにはいたらず、翌1988年夏に
不安神経症になり、それが日増しに強くなり、瀬戸際に追い詰められ……。

「神経症は一生治らない」という医師の「常識」があり、
病院での治療は絶望的で、最後の手段としてもう背水の陣で、
心理学や精神分析を独学で必死に学び、不安神経症が消えたのが、
その2ヶ月後の1988年の秋のことでした。(^^)v 

しかし、神経症を短期に克服した反動で、逆に事態はもっと難しくなり、
もう私の手には負えないと打ちのめされそうにもなったのですが、
それもひとつひとつ、乗り越えてきて、
そのスキルをわかりやすく体系的にまとめて、
こうして皆様に提供しているわけです。

『プライベート・アイズ』として。(^_-)−☆
http://hiraiyoko.com/nh.html


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〜編集後記はお知らせのあとで〜


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平井 瑛子( ひらいようこ )

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